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県農村振興課 農業農村整備の資材単価調査 積算設計の基礎資料へ 太洋エンジニアリングが落札 事業の合理化と適正化へ
2024.11.5 県食と農の振興部
奈良県食農部農村振興課は、積算用設計資材価格の基礎資料を得るため、また、農業農村整備事業の合理化及び適正化に資するように「工事材料単価実態調査要領」に基づき、令和6年度に建設資材の市場における実勢価格を調査する。
一般競争入札「令和6年度県単独農業農村整備事業資材単価調査業務委託」を開札し、落札した太洋エンジニアリング(奈良市大宮町6丁目7番3号)に業務を委託して進めている。業務概要は単価調査1式、特別単価調査1式。委託期間7年3月28日。問い合わせ先は農地環境・水利防災係(電話0742―27―7459)。
調査実施期間は原則12月期と7年3月期。調査対象となる主要資材は農業用用排水菅(DCIP.ポリエチレン管等)、農業用用排水路(柵渠等)、農業用水門、暗渠排水管、農業用用排水桝等。
単価調査における刊行物掲載価格は一般財団法人建設物価調査会発行「建設物価」または一般財団法人経済調査会発行「積算資料」を参考とし、6年12月掲載価格を報告する。
調査は、調査対象者の販売価格を現地での面接調査が原則とする。難しい場合は、通信調査(電話・郵送等)により調査する。なお、補足調査として各調査対象地域の事業に使用された各資材の購入実績について必要に応じてユーザー調査をする。
調査対象地域における流通経路及び市場構造などに基づき、調査目的にあった取引価格が発生する流通段階に応じて、各資材別に母集団の中からその性格を最もよく代表するものを複数以上抽出して調査対象業者とする。
調査条件は①調査する価格は原則として県内において民間企業(工事業者等)に販売される実際の取引価格を報告する(取引数量が少ないなど単価決定が困難なものは同資材の周辺価格と経済動向等を考えて決定する)②「取引価格」は各資材の一般流通機構に基づく通常取引基準による大口価格で消費税及び地方消費税を含まない価格が原則③「引渡し場所」は工事現場渡しが原則(適合しない場合は「工場渡し」等と表示する)④「資材規格」はJIS等規格のあるものはそれに適合するものを対象とし、より難いものは代表メーカーの標準的な資材で市場性の高いものとする⑤「決済条件」は現金決済若しくはこれに準ずる商習慣による。なお、2ヵ月後払いは現金決済と同様として扱う。
資材価格は①各資材の地域性を把握し、価格採用に当たっては考慮する②価格は調査価格の最多頻度価格を採る③主要資材の価格決定に当たっては他地域との比較検討を充分に行う④単価決定が困難なものについては単価決定ができない理由を示す (取引量が少ない・別途見積もり対応等)⑤見積りにより単価を示すことができる資材会社も報告する。