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設計は共同設計で 新学校給食センター建設事業 4~6年度に建設工事

2021.6.8 宇陀市

 宇陀市は、市立学校給食センターを旧野依小学校に移転新築する計画で、基本・実施設計を共同設計が落札した。4年度にかけて1年半程度で設計をまとめ、4~6年度に建設、6年度内稼働をめざす。
 指名競争入札「第03―C005号宇陀市立新学校給食センター建設事業新学校給食センター設計業務」は共同設計奈良事務所が落札した。
業務場所は大宇陀野依。業務は新学校給食センター設計業務1式、旧野依小学校ランチルーム改修工事設計業務1式、旧野依小学校及び関連施設解体撤去工事設計業務1式、旧野依小学校跡地現況測量業務1式。3年度から4年度にかけて基本・実施設計をまとめ、4年度に工事発注して6年度内の竣工・稼働をめざし工事を実施する。
 昭和50年建築で築後45年が経過して老朽化している「宇陀市立学校給食センター」を移転して建て替えるもの。建設地は大宇陀野依1240番地の旧野依小学校(平成25年4月1日付で大宇陀小学校と統合して廃校となり、現在は避難所として利用されている)。学校給食センターに必要な敷地として約6000平方㍍を見込んでいる。
令和3年度当初予算には新宇陀市立学校給食センター建設事業6549万7000円を計上している。内訳は新学校給食センター設計業務6366万8000円、旧野依小学校関連施設で廃棄物処理(コンテナ79万2000円、片付け38万円)、アスベスト調査65万7000円。市の将来を担っていく重要な存在である子どもたちが、健やかに成長できるように安全で安心な学校給食を提供するため、老朽化している学校給食センターの建替を行うとしている。
平成30年度に施設の概要や場所の選定などをまとめる「宇陀市立学校給食センター建替基本計画資料作成業務」を桝谷設計に委託している。この業務では①施設概要の検討資料②場所選定の資料収集③スケジュールの検討④法令関係の調査検討―の資料収集作成等を行うとともに、建設予定地を用途地域の確認や各種法令・現在の土地利用等を調査して検討した。
調理方式をドライシステムに移行する。給食数は約2000食/日を想定(現在は2100食)。給食は現在と同じく大宇陀・菟田野・榛原・榛原東・榛原西・室生の6小学校、大宇陀・菟田野・榛原・室生の4中学校、榛原・榛原東・榛原西の3幼稚園に提供する。
ドライシステムに移行すると、敷地面積で6000平方㍍、施設規模で延べ面積1500平方㍍程度が必要となる見込み。現段階ではS造2階建を想定、1階に調理室と事務所、2階に見学に対応した研修室・多目的ホール・会議室も備えることにしている。
事業手法についても従来方式の他にPFI等の民間活力の導入を視野に入れて検討したが、予定している給食数では採算性から事業ベースに乗らないと見ており、従来方式による事業になる見込み。建設に係る事業費は起債で賄う考え。新年度に施設内容を検討する委員会を立ち上げる。
現在の学校給食センターは、市立榛原小学校の北に隣接する榛原萩原2110の敷地面積約3000平方㍍にS造平屋建延べ面積約700平方㍍。職員25人で2100食を調理。ウェットシステムをドライ運用し、大宇陀・菟田野・榛原・室生の各地へ片道15分程度で給食を搬送している。

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