一般記事

第2四半期に入札 「新キャンパス」新築工事 先行整備6年度内の竣工めざす

2022.6.17 県立医科大学

 公立大学法人奈良県立医科大学は、令和4年度工事業務発注見通し(6月公表分)のなかで、「奈良県立医科大学新キャンパス新築工事」を建築工事と、電気設備工事及び機械設備工事に3分割し、一般競争により第2四半期に入札する―と公表した。概算工事規模は建築が22・8億円以上、設備がともに1・5億円~22・8億円としている。工期約24ヵ月。
橿原市四条町へ移転する新キャンパス先行整備部分新築工事の施工者を早期に決定して着工、6年度内の竣工をめざしている。問い合わせ先は法人企画部新キャンパス・施設マネジメント課キャンパス整備推進係(電話0744―22―3051内線2802)。
 県は、4年度当初予算に医大・周辺まちづくりプロジェクト推進事業として70億1304万8000円を計上。県立医科大学の教育・研究部門の移転及び附属病院の機能充実では造成工事及び建築工事(先行整備分)と新キャンパス継続整備及び新外来棟等整備機能検討ほか、附属病院周辺のまちづくりでは施設配置計画と事業手法の検討ほかを行うとしている。
施設の老朽化・狭隘化に対応するため、約1㌔㍍南西に位置する新キャンパス(橿原市四条町88〈旧奈良県農業研究開発センター〉、周辺の用地を取得して敷地面積約12万8000平方㍍。東京ドーム約2・7個分)に、教育・研究部門を全面移転する計画を進めている。桜川以西の敷地A約9万3500平方㍍、敷地B約3500平方㍍、桜川以東の敷地C約9500平方㍍、敷地D約300平方㍍。南側のアクセス道路は橿原市が東側を整備済。
 2期に分けて整備することとし、敷地北側に配置する看護学科・医学科「教養部門」を先行させ、講義棟や実習棟など主要4棟を6年度中に完成させる方向性を固めている。建設工期として4年度~6年度を見込んでいる。継続整備となるのは研究棟1と2、総合研究棟、交流施設、事務局棟、エネルギーセンター、外構。先行整備部分の新築工事には今年度内に着工し、6年度中に竣工するスケジュール。
施設内容は▽実習・研究棟RC造3階建延べ面積約8780平方㍍、講義棟RC造3階建延べ面積約8430平方㍍▽講堂・図書棟RC造3階建延べ面積約5240平方㍍▽体育館・クラブ棟S造2階建延べ面積約2630平方㍍、武道館S造2階建延べ面積約740平方㍍。造成工事は大日本土木・ピーエス三菱・森下組JVの施工で順調に進められている。   
また、発注見通しでは「奈良県立医科大学耐震応急対応工事(基礎医学棟、看護学科棟(旧)、第二臨床講義棟、スキルスラボ棟、教育研修棟、厳橿会館)」も一般競争により第2四半期入札するとしている。工事種別は建築1式。工期約22ヵ月。概算工事規模は9億円~22・8億円。(吹上)

会員登録
一覧に戻る