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県文化財保存事務所 桝谷設計で実施設計 国宝興福寺五重塔素屋根建設

2021.9.16 県文化・教育・くらし創造部

 奈良県文化財保存事務所は、国宝興福寺五重塔屋根葺替を中心とした保存修理に伴う素屋根を令和5年1月~10月に建設する見込みで、実施設計を9月1日に開札、桝谷設計に業務を委託した。予定工事費約10億2000万円を想定している。
 奈良県文化・教育・くらし創造部文化財保存事務所は、一般競争入札「国宝興福寺五重塔素屋根実施設計業務3文保委第2号」を9月1日に参加2者で開札(入札情報は9月16日⑤面掲載)、落札した桝谷設計に業務を委託した。業務は国宝興福寺五重塔素屋根建設工事の実施設計、住民説明会の説明補助及び資料作成。委託期間4年3月28日。
 敷地面積約3900平方㍍。施設計画ではS造10階建延べ面積約8126・03平方㍍(内部足場・登桟橋と階段・資材搬入出口及び垂直搬送孔のほか解体部材格納棚を内部に設け、設備は照明設備・電気コンセント・工事用の人荷用エレベーター・ホイストクレーン・防災設備等を備える)。
 立地条件は史跡興福寺旧境内及び名勝奈良公園内であるため掘削を伴わない基礎工事が必要。また、当該地は観光目的の来訪者が多く周辺道路の通行量も多いため、仮設計画を作成するに当たっては資材搬入計画や組立工法等において歩車分離を意識して迂回路等を設けるなど通行者への安全対策に万全を期し、影響を極力軽減することが不可欠。また、興福寺五重塔の屋根葺替を中心とした保存修理を行うことを踏まえ、保存修理現場の公開も含めた工事の作業性を確保する。
住民説明会の説明補助及び資料作成では、境内周辺の住民に対する工事内容に関する説明補助、またその時に用いる工事の概略を示す簡単な資料を作成する。工期は10・5ヵ月以内が必須条件で、令和4年度に工事発注し、工事期間として5年1月~10月、予定工事費約10億2000万円を見込んでいる。担当は事業係(電話0742―27―9865)。
国宝興福寺五重塔の保存修理に係る全天候型仮設足場を建設するための素屋根建設基本設計は伸構造事務所、地質調査は三協エンジニアが担当して令和2年度に実施している。
「国宝興福寺五重塔耐震診断業務3文保委第3号」は一般競争入札により清水建設に業務を委託して進めている。業務概要は国宝興福寺五重塔の保有耐震性能を確認のうえで必要耐震性能を有するか評価する。委託期間は実施設計と同じ4年3月28日。 (吹上)

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