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事業推進室 整備基本方針を策定へ 平城宮跡歴史公園朱雀大路東側 オオバで業務進む

2023.10.20 県地域デザイン推進局

 奈良県県土マネジメント部地域デザイン推進局平城宮跡事業推進室は、歴史体験学習館を新設する予定だった朱雀大路東側地区について、既存施設の活用を含む整備へ向けた基本方針を令和5年度中にまとめる見通し。
県建設業・契約管理課で指名競争入札「平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区公園計画検討業務委託(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・単独公共)(都づくり))第繰331―委―1号」をこのほど開札、落札したオオバ奈良営業所(奈良市大宮町5―3―14不動ビル)に委託して業務を進めている。業務場所は奈良市二条大路南3丁目。委託期間6年3月29日。
これは、山下真奈良県知事が5年度県予算の執行を査定し、朱雀大路東側・平城宮跡南側の整備について「平城宮跡歴史公園は、さらなる賑わいや魅力向上が必要であるが、新たな建物の建設を前提とするのではなく、必要があれば既存の施設を活用しつつ、今後のあり方を再検討し、観光地としての魅力の抜本的強化に取り組む。このため国とも協議しながら、東側・南側エリアともに、公園としての利活用の可能性も含め今後のあり方を再検討する。5年度は、そのための検討経費や用地取得費と維持管理経費等について執行し、その他の経費は執行を中止する」としたことから、この業務により抜本的に整備計画を見直す。
東側地区は約0・9㌶。今回の業務では、歴史体験学習館の建設ではなく、歴史体験学習機能を持たせ集客に繋げるために①西側及び国営の施設の活用法の検討②事例の収集―を行い、そのなかから概略提案により整備施設の候補を選定し、関係機関との協議資料を作成する。6年度以降にそれを基に具体化を図るものと見られる。
 平城宮跡歴史公園の拠点ゾーンは、『国営飛鳥・平城宮跡歴史公園平城宮跡区域基本計画』(平成20年12月策定)及び『平城宮跡歴史公園拠点ゾーン整備計画』(25年12月策定)に基づき国土交通省と奈良県の連携によって整備を進めており、朱雀大路西側地区(県整備区域)及び朱雀大路東側地区(国整備区域)は、30年3月24日に「朱雀門ひろば」としてオープンした。
県では、『平城宮跡歴史公園拠点ゾーン整備計画(平成25年12月策定)』において、「平城宮跡歴史公園拠点ゾーンの整備コンセプト」の配慮事項として定めた「朱雀門ひろば」の一体的な賑わいの創出に向け、歴史体験学習館建築基本計画をオリエンタルコンサルタンツで令和3年度にまとめ、7年度中の完成をめざして具体化してきたが、今回見直す。
4年度には、サンコーコンサルタントに委託して「平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区公園施設実施設計業務委託(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・社会資本整備総合交付金)他)繰932―委―3他号」を実施している。(吹上)

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