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県道路建設課 近代設計で進む 国道308号宝来ランプ橋詳細設計 側道部の1車線を高架構造に

2022.4.28 県土マネジメント部

奈良県県土マネジメント部道路建設課は、一般競争入札「一般国道308号宝来ランプ橋梁詳細設計他業務(地域連携道路事業(都づくり)他)第1―5―委2他号」を落札した近代設計奈良営業所に業務を委託して進めている。担当は事業第一係(電話0742―27―7498)。
業務場所は奈良市宝来町。業務内容は鋼3径間連続剛結鋼床版箱桁橋1橋橋長192㍍(径間長70㍍+60㍍+61㍍)の橋梁詳細設計、下部工は逆T式橋台2基(場所打杭基礎2基)、鋼製柱式橋脚(剛結構造)2基(深礎杭基礎2基)、道路詳細設計(A)0・4㌔㍍、一般構造物(補強土)詳細設計2ヵ所(テールアルメ、多数アンカー式擁壁等)、全体施工計画作成及び関係機関との協議資料作成1式。委託期間5年3月31日。橋梁予備設計業務は国際航業が担当。
 施工に際しては周辺地域(近隣住民、近隣施設、周辺交通等)への影響が予想され、特に周辺交通に関しては交通量4万台/日を超える現道交通に対する交通規制や車線の切回しを行うことが想定されることから、施工計画で橋梁基礎工・橋梁下部工・橋梁上部工・補強土壁工・その他構造物の各施工段階において、周辺地域への影響の把握及びその対策案の検討を行う。さらに必要となる施工ヤードやその確保に伴う通行規制の形態や現道交通の切回しと安全対策及びそれらの実施時期について検討を行ったうえで、施工計画を作成する。
 また、県奈良土木事務所は「一般国道308号宝来ランプ地質調査業務委託(地域連携道路事業(都づくり))第繰1―5―委―2号」をウィズテックで実施。業務場所は奈良市宝来4丁目。業務内容は機械ボーリング3ヵ所、標準貫入試験1式、孔内載荷試験1式、現場透水試験1式、室内土質試験1式。
 県道路建設課は、一般国道308号について側道部との立体交差により都市計画道路大宮通り線本線部から都市計画道路奈良大阪線へ進入する車線(オンランプ)を新設するため、宝来ランプ橋梁詳細設計を令和4年度に行う。
同課では、大和都市計画道路「大宮通り線ほか1路線の変更」を3年3月9日付で都市計画変更の告示を行っている。大宮通り線から第二阪奈有料道路へ直接乗入が可能になるように、宝来インターチェンジのランプ構造を変更したもの。
 都市計画道路大宮通り線は、都市計画道路奈良大阪線「第二阪奈道路」と宝来インターチェンジ(奈良市宝来4丁目)において宝来ランプにより接続されているが、奈良方面から第二阪奈道路を利用する際に、安全性の観点から都市計画道路大宮通り線本線部からの直接乗入を規制しており、利用者にとっては不便な状況にあるとともに、観光振興と地域産業の発展を支える交通結節点としての機能を充分に発揮できていない状況にある。
 そこで本線部からの直接乗入が可能になるランプ構造に変更するため、都市計画道路大宮通り線側道部から本線部への合流位置を西側に変更して側道部の1車線を高架構造にするとともに、側道部との立体交差により都市計画道路大宮通り線本線部から都市計画道路奈良大阪線へ進入する車線(オンランプ)を新設し、ランプの機能向上による骨格幹線道路ネットワークの強化及び地域交通の円滑化を図る。変更内容は次の通り。
 ▽都市計画道路大宮通り線=奈良市宝来4丁目地内の約520㍍区間で側道の一部を線形変更して嵩上式とし、区域を変更する。4車線部が約3900㍍から約3870㍍に、6車線部が約1580㍍から約1290㍍とした。嵩上式地表式を約1470㍍から約1790㍍に、地表式を約4990㍍から約4670㍍に変更した。
 ▽都市計画道路奈良大阪線=自動車専用道路管理区分に合わせて起点位置及び区域を変更し、延長を約9960㍍から約9870㍍に、地表式を約4910㍍から約4820㍍に変更した。
都市計画道路大宮通り線は起点・奈良市登大路町、終点・奈良市宝来町、奈良市中心部と第二阪奈道路である都市計画道路奈良大阪線を東西に結ぶ標準幅員23㍍4車線延長約6460㍍の幹線街路。都市計画道路奈良大阪線は起点・奈良市宝来町、終点・生駒市鬼取町、奈良県と大阪府を東西に結ぶ標準幅員20㍍4車線延長約9960㍍の自動車専用道路。

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