一般記事

奈良土木 秋篠川井堰操作盤設置工事

2023.4.20 県奈良土木事務所

第2四半期に発注の予定
上流に向け整備を進める方針

 奈良県奈良土木事務所は「秋篠川井堰操作盤設置工事」の準備を進めている。
 同事務所は、奈良市中山町の秋篠川、奈良精華線、中山橋の西側において一号堰の整備を進めており、令和3年度に下部工事(工事延長24㍍、井堰下部工(右岸側)8.5㍍、取付擁壁工(右岸下流側)6.7㍍、コンクリートブロック積工37平方㍍。設計は内外エンジニアリング)、昨年度から6月中旬の完了予定で、上部工事(工事延長8.5、鉄製起状ゲート1基)を行っている。
 同工事は、上部工事に引き続き、今年度出水期明けから工事に入る予定で準備を進めており、工事概要は井堰操作盤1基。第2四半期に発注を行う予定となっている。
 秋篠川は、大和川水系河川整備計画に基づき、「秋篠工区」、「西の京工区」の2ヶ工区で整備を進めており、同工事を行う「秋篠工区」は、奈良県営競輪場付近(秋篠町)~学園放水路合流点付近(中山町)の延長約2200㍍が整備計画対象区間となっている。周辺の土地開発に伴う雨水の流出の増加なども考慮して、現況の河道法線を基に、河道断面の拡大(拡幅、河床掘削)などの整備を行い、概ね10年に1回程度の確率で発生する洪水を安全に流下させることを目標として事業を推進している。これまでに一号堰より下流、延長1250㍍で整備を終えている。
 同事務所では、今後、一号堰より上流部分の整備を推進してゆく方針で、中山橋から約200㍍、上流の外山橋まで用地買収は済んでいる。外山橋は架け替えが検討されているが、バス路線、生活道路として利用の多い箇所であるため、現道交通を確保しながらの施工計画を検討が必要とされている。また、同事業は、平成30年12月に、奈良県河川整備委員会による再検討が行われており、今年で区切りである5年が経過するため、再々検討が行われる予定となっている。

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