一般記事

新所長 「禍福は糾える縄の如し」

2022.5.24 県土マネジメント部

 好きな言葉は「禍福は糾える縄の如し」。職員にも「嫌なことも糧になる、組織として求められている事業を限られた人員で遂行していくには『組織力』が必要だ」と伝えた。
 国道168号で紀伊半島アンカールートの整備を進めている。「阪本工区はトンネル掘削が半分程度進捗した。天辻工区は工事用道路のための県道拡幅に着手する予定。大規模広域防災拠点のアクセス道路は今年度の都市計画決定をめざす」とし、早期の完成へ向けて取り組む。
 五條吉野線八田工区、下市宗桧線小古田工区、十津川村・野迫川村の生活道路である国道425号線や高野天川線の「1・5車線化にも力を注ぎます」と語る。
 管轄エリアは急峻な地域。降雨が多く、斜面崩壊が大きくなった。「堰堤と急傾斜地対策を柱とする砂防により災害防除を行う。災害に強いインフラ整備に努める」と力強い。
 五條土木工務第三課では七色高架橋を担当した。橋脚が高さ30㍍を超える高架橋で『ディビダーク工法』により施工した。直後の高田土木では南阪奈道路の最終段階。「骨格道路の構築に携われたのは幸せ」と振り返る。
 近畿地方整備局では企画部で大阪湾再生会議を担当し、産学官による水質改善の取組みで湾・干潟での生命共生を図る事業。「貴重な経験になった」と言う。また、五條市役所時代に技官として議会対応等を行った新庁舎が完成し、所長として戻り「感慨深いものがあります」。
 趣味は録り貯めた洋画やSFの映画を観ることと犬の散歩。昭和41年8月22日埼玉県生まれの55歳。幼少期に橿原市へ移り、今は広陵町で奥様とお義母様、大学院生の長男と大学生の長女と暮らす。
 【略歴】平成2年立命館大学工学部を卒業、5年県庁へ入庁し吉野土木事務所、8年道路維持課、11年五條土木事務所、14年高田土木事務所、17年五條土木事務所、20年宇陀土木事務所係長、23年近畿地方整備局、25年地域デザイン推進課係長、28年五條市、30年都市計画室課長補佐、令和2年県土利用政策室主幹、4年4月現職。

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