一般記事

県平城宮跡事業推進室 オリコンに業務委託 「歴史体験学習館」建築基本計画

2021.6.15 県地域デザイン推進局

 奈良県平城宮跡事業推進室は、歴史体験学習館建築基本計画を令和3年度に策定するため、プロポーザルによりオリエンタルコンサルタンツに業務を委託した。7年度中の完成、概算事業費約27億円。
 県土マネジメント部地域デザイン推進局平城宮跡事業推進室は、公募型プロポーザル「平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区歴史体験学習館建築基本計画策定業務(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・単独公共))第931―委―1号」について、オリエンタルコンサルタンツ奈良事務所(奈良市大宮町)から提出された参加表明書と技術提案書及びヒアリングにより審査、2500万円込(業務量目安の限度と同額)で契約を締結して業務を委託した。
 整備計画等を基に検討委員会による有識者の意見交換を経て「平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区(県整備区域)歴史体験学習館建築基本計画」を策定する。また、世界遺産の顕著な普遍的価値(OUV)が、計画されている事業等により受ける影響を評価する「遺産影響評価」を建築基本計画段階で実施するための詳細分析を行う。担当の電話0742―27―8945。
 県では、「朱雀門ひろば」の一体的な賑わいの創出に向け、今回の業務の対象である朱雀大路東側地区に整備する歴史体験学習館について、30年度から奈良県附属機関の「平城宮跡歴史公園歴史体験学習館の整備に関する検討委員会」を設け、整備計画として策定した。
パブリックコメント段階では3年度に基本設計、4年度に詳細設計、5年度以降に整備工事を進め、7年度中の完成をめざし、概算事業費は約27億円としていた。施設本体約2300平方㍍、展示約2000平方㍍を構想している。業務場所は奈良市二条大路南3丁目(約0・9㌶)。委託期間4年3月25日。現況把握と整理を実施して行う業務内容は次の通り。
 ▽建築基本計画の策定=①建築基本計画方針の検討(予条件の整理・検討、施設規模の設定、ゾーニング・施設配置・動線の検討、建築意匠及び文化財保護手法の設定、供給処理施設の整備方針の検討、植栽及び外構備方針の検討)②建築基本計画(全体計画の平面図と断面図、各棟概略計画図、全体と各棟の整備予想図、建築基本設計とコンテンツ基本設計に必要な予条件説明資料、概算工事費、整備工程表案)の策定。
 ▽世界文化遺産の遺産影響評価(HIA)に係る詳細分析の実施=①景観への影響②真正性への影響。
 ▽協議資料の作成=8月に建築基本計画方針、11月に建築基本計画(素案)と分析(景観検討)の結果、4年1月に建築基本計画(案)と遺産影響評価。
 ▽朱雀大路東側地区調整会議への参加=4回の開催を想定。

会員登録
一覧に戻る