一般記事

吉野土木 上池原下桑原線道路改良

2023.7.21 県吉野土木事務所

2号橋A1橋台下部工発注へ
「深瀬工区」の早期供用目指す

 奈良県吉野土木事務所は、「上池原下桑原線道路改良」を予定しており、発注の準備を進めている。
 上池原下桑原線は、下北山村浦向を起点とし、下桑原に至る延長6.4㌔㍍の一般県道で、国道169号と国道425号をつないでいる。
 整備を予定しているのは下北山村上桑原で、民家の間を抜ける狭隘で線形不良の箇所を解消するために、西之川の蛇行部分をショートカットする形でバイパス整備を行っている「深瀬工区」。同工区は、集落を挟む2箇所に、西之川を跨ぐ橋梁を建設、その間を繋ぐ形で、新たに延長400㍍、幅員7.0㍍の道路を整備するもの。
昨年度までに1号橋は橋梁上部まで、2号橋はA2橋台などが完成しており、道路部分の土工にも着手している。今回の整備は、2号橋のA1橋台下部工とA2橋台の取り合い擁壁(大型ブロック積み)、土工部分の盛土工を予定している。整備概要は、工事延長50㍍、大型ブロック積み擁壁工150平方㍍。第2四半期中の発注を予定しており、工期は約18ヵ月を見込んでいる。
 同事務所は、「深瀬工区」の早期供用を目指し整備を進めてゆく方針で、同整備に引き続いて準備を進め、順次発注を行ってゆく意向だ。
 上池原下桑原線は、紀伊半島大水害時に国道168号の通行止めにより孤立状態となった十津川村への迂回路として機能した道路で、県南部の東西を繋ぐ重要な路線となっている。平成25年に、深瀬工区と同じく集落内の狭隘な区間を回避するバイパスとして「佐田工区」の供用が開始されている。
 同路線の整備が進むことで、走行性・安全性が向上されるとともに観光など地域産業の振興による地域の活性化への寄与が期待される。

会員登録
一覧に戻る