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紀伊山系 エイト・気象協会JVで 天然ダム氾濫予測等危険度解析 人工衛星画像活用土砂災害箇所判読はパスコ

2024.5.24 近畿地方整備局

 近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所は、簡易公募型プロポーザル「紀伊山系天然ダム氾濫予測等危険度解析業務」はエイト日本技術開発・日本気象協会JV、「人工衛星画像を活用した土砂災害発生箇所判読業務」はパスコから提出された参加表明書及び技術提案書を総合的に評価した結果、契約を締結して委託し、業務を進めている。ともに業務場所は五條市三在町。委託期間7年3月31日。
 【紀伊山系天然ダム氾濫予測等危険度解析業務】
 技術提案書の提出希望者を公募したところ、申請期間内に30者から入札説明書等のダウンロードがなされ、1者から参加表明書の提出があり、参加資格を有するエイト日本技術開発・日本気象協会JV(大阪市淀川区野中北)の提案が適切な提案と認められたため5753万円込(予定価格と同額)で契約した。
 業務は、紀伊山地において平成23年の台風第12号により発生した天然ダムのうち、過年度より水文観測を実施している長殿地区の既存の観測機器の維持管理・観測データ整理を行い、水収支を把握し、水位予測計算プログラムを運用して降雨時の湛水池水位変動による天然ダムの崩壊危険度を判断するための基礎資料を作成することを目的とする。
主な業務内容は①計画準備1式②観測機器の維持管理1式③観測データの整理及び解析1式④湛水池水位予測マニュアル(案)の作成1式⑤降雨状況通知システムの運用保守1式⑥報告書作成1式。
 【人工衛星画像を活用した土砂災害発生箇所判読業務】
 技術提案書の提出希望者を公募したところ、申請期間内に36者から入札説明書等のダウンロードがなされ、1者から参加表明書の提出があり、参加資格を有するパスコ(大阪市浪速区湊町)の提案が適切な提案と認められたため3608万円込(予定価格と同額)で契約した。
 業務は、豪雨や地震等に伴う土砂災害発生箇所の早期把握のために、人工衛星画像を利用した災害発生範囲の絞り込みや発生箇所の抽出を実施し、人工衛星の利活用手法について検討するとともに、土砂災害発生箇所判読の高度化を目的とする。
主な業務内容は①計画準備1式②土砂災害発生箇所の判読1式③判読の精度向上に向けた検討1式④判読作業の自動化に向けた検討1式⑤判読体制の高度化1式⑥関係機関協議1式⑦報告書作成1式。

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