10月21日①面関連

　奈良県産業･観光･雇用振興部企業立地推進課は、県が県中小企業会館に、奈良商工会議所が奈良商工会議所会館に誘致する上質なホテルの事業者を、公募型プロポーザル「奈良県中小企業会館等宿泊事業者選定事業」によりプレゼンテーション審査を６年３月中旬～下旬に行い、最優秀提案者として選定する。事務局の電話０７４２―２７―８８７２。
　観光を通じた経済活性化に資することを目的とし、上質なホテルとして活用することを県と奈良商工会議所が確認する協定を締結し、県が奈良県中小企業会館を、奈良商工会議所が奈良商工会議所会館を一体的に売却することとして、両会館の敷地及び建物を宿泊施設として活用し、県内の滞在型観光を促進する宿泊事業者を選定するもの。公募資料作成等は長大（東京都中央区日本橋蛎殻町１丁目２０番４号）が担当。 　宿泊施設の条件は①旅館業法に規定する旅館・ホテル営業であること②１室当たりの平均の客室面積を４０平方㍍程度以上とすること（客室数、価格帯に関する条件はない）③観光品質基準（ホテル編）（公益財団法人中部圏社会経済研究所）に示されるサービス水準のうちレベル１レベル２に規定される品質基準は必ず満足するものとし、レベル３に規定されるサービス基準は概ね満足すること④売買契約締結の日から３年以内に着工して８年以内に開業する。その他機能として宿泊施設には宿泊者の食事（夕食、朝食）を提供できる厨房設備を有する料飲部門等を併設すること。なお、料飲部門等は宿泊客以外も利用できるようにすること。
　参加資格は県及び奈良商工会議所から計画地を購入して宿泊施設を整備・所有して事業を実施する法人・組合または複数の法人・組合のグループで、過去２０年の間（平成１５年４月１日～令和５年３月３１日）において宿泊施設（旅館・ホテル等）を含む不動産開発事業に係る業務実績を有する者であること―など。計画地の概要は次の通り。
　▽奈良県中小企業会館（奈良市登大路町３７―９、３８―１）＝敷地面積２０６２平方㍍に昭和５３年１２月建築のＲＣ造地下１階地上４階建延べ床面積３５０８平方㍍（建築面積７８３平方㍍）。売買価格は土地９億６５２２万１０００円込、建物５９９８万１９００円込の計１０億２５２０万２９００円込。
　▽奈良商工会議所会館（奈良市登大路町３６―２）＝敷地面積１２９４平方㍍に昭和４９年１２月建築のＲＣ造地下１階地上５階建延べ床面積３３３５平方㍍（建築面積５１３平方㍍）。奈良商工会議所の希望条件は募集要項説明会で書面を交付する。
奈良県中小企業会館が廃止されることとなり、また、６年春をメドに奈良商工会議所会館が移転することになった。県と商工会議所が締結した協定を基に、奈良県中小企業会館と奈良商工会議所を一体的・総合的に活用することとなり、昨年４月～７月に奈良県中小企業会館等活用検討委員会で活用方針を検討した。
検討委員会からは活用方針として「上質なホテルが望ましい」との答申がなされた。この方針で活用することを県と奈良商工会議所とが確認する協定を締結。これに基づき、県が奈良県中小企業会館及び奈良商工会議所会館を一体的に売却することとして、両会館の敷地及び建物を活用する宿泊事業者の選定事務を進めることとする。近鉄奈良駅近くの好立地。市街化調整区域で第５種風致地区のため高さ制限１５㍍以下、建ぺい率４０％・容積率２００％。