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県立民俗博物館 4年度に設計と申請 旧臼井家及び旧岩本家保存修理 旧臼井家主屋耐震対策工事は4年度 旧岩本家耐震修理実施設計は5年度

2022.3.24 県文化・教育・くらし創造部

 奈良県文化・教育・くらし創造部は、令和4年度に県立民俗博物館旧臼井家及び旧岩本家保存修理工事に係る設計を行う。一方、旧臼井家では主屋の耐震対策工事を4年度に、旧岩本家では耐震対策工事及び保存修理工事に係る実施設計を5年度に実施して6年度以降に工事を予定している。
 奈良県立民俗博物館は、一般競争入札「奈良県立民俗博物館旧臼井家及び旧岩本家保存修理工事設計業務R4補委第1号」を4月5日に開札し、設計と補助申請業務を委託する。問い合わせ先は学芸課(電話0743―53―3171)。
 業務場所は大和郡山市矢田町545番地の県立民俗博物館。業務概要は移築復原民家である旧臼井家及び旧岩本家(いずれも重要文化財)の保存修理工事に係る設計業務と文化庁への申請に係る補助業務(申請に必要となる図面等作成)。委託期間5年3月10日(工事積算書については6月上旬及び9月上旬までに提出)。
 【旧臼井家】
 主屋(重要文化財)は木造茅葺平屋建で桁行17・6㍍梁間6・974㍍切妻造(南面及び北面庇付)茅葺・本瓦葺・桟瓦葺の平面積131・22平方㍍(屋根面積は茅葺189・2平方㍍、本瓦葺62・0平方㍍、桟瓦葺13・8平方㍍)、北面に便所及び渡廊下附属。内蔵(重要文化財)は土蔵造本瓦葺2階建桁行4・806㍍梁間3・8㍍切妻造本瓦葺の平面積18・26平方㍍(屋根面積32・0平方㍍)。
 主屋及び内蔵の保存修理工事(屋根葺替、木部、漆喰等修理)及びその他関連工事に係る実施設計業務。主屋については4年度に耐震対策工事を実施予定(文化資源活用課が奈良県立民俗博物館旧臼井家住宅耐震補強工事実施設計業務3文資第45号を3年度に建築研究協会に委託して行っている)。
 【旧岩本家】
 住宅(重要文化財)は木造茅葺平屋建桁行13・89㍍梁間11・07㍍入母屋造平面積159・797平方㍍(屋根面積415・7平方㍍)。
 住宅の保存修理工事(屋根葺替、木部等修理)及びその他関連工事に係る基本設計業務。3年度に耐震診断(耐震補強案策定)(文化資源活用課発注の奈良県立民俗博物館旧岩本家住宅耐震診断業務3文資第46号は伸構造事務所が担当)を行っており、5年度に耐震対策工事及び保存修理工事に係る実施設計、6年度以降に工事を実施する予定。

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