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県平城宮跡事業推進室 オリコンで進む 「歴史体験学習館」基本計画 8年度供用開始めざす

2021.10.8 県地域デザイン推進局

 奈良県平城宮跡事業推進室は、令和8年度供用開始をめざす「歴史体験学習館」について建築基本計画をオリエンタルコンサルタンツで進めており、4年度~5年度に建築設計を行うとともに民間活力を導入、6年度~7年度に整備工事を進めて7年度末の完成を予定している。
 県土マネジメント部地域デザイン推進局平城宮跡事業推進室は、「歴史体験学習館」について3年度に建築とコンテンツの基本計画を策定する。4年度からは建築とコンテンツの設計及び遺産への影響評価と民間活力を導入、6年度に整備工事を始めて7年度末完成、8年度の供用開始をめざす。担当は電話0742―27―8945。
公募型プロポーザルにより「平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区歴史体験学習館建築基本計画策定業務(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・単独公共))第931―委―1号」を、オリエンタルコンサルタンツ奈良事務所(奈良市大宮町)で進めている。委託期間4年3月25日。
 これは、整備計画等を基に検討委員会による有識者の意見交換を経て「平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区(県整備区域)歴史体験学習館建築基本計画」を策定する。また、世界遺産の顕著な普遍的価値(OUV)が、計画されている事業等により受ける影響を評価する「遺産影響評価」を建築基本計画段階で実施するための詳細分析を行うもの。
 また、「平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区歴史体験学習館コンテンツ基本計画等策定業務(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・単独公共))第931―委―2号」は、トータルメディア開発研究所(東京都千代田区紀尾井町3番23号、山村健一郎代表取締役)が担当。委託期間は前同。
 業務は整備計画等を基に検討委員会による有識者の意見交換を経て、平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区に整備を予定している歴史体験学習館のコンテンツ基本計画等を策定するもの。業務場所は奈良市二条大路南3丁目。計画準備の予条件の整理と検討として利用者ターゲットの設定、体験・交流テーマの精査、各エリアコンセプトの設定、「正倉院宝物の再現模造」展示に際する予条件の整理・検討を行う。
 平城宮跡歴史公園の拠点ゾーンは、国土交通省と奈良県の連携によって整備を進めており、朱雀大路西側地区については国土交通省整備の施設と併せ30年3月24日に拠点ゾーン「朱雀門ひろば」として開園した。 県では、「朱雀門ひろば」の一体的な賑わいの創出に向け、朱雀大路東側地区に整備する歴史体験学習館について、30年度から奈良県附属機関の「平城宮跡歴史公園歴史体験学習館の整備に関する検討委員会」を設け、パブリックコメントを経て整備計画を昨年12月に策定した。
パブリックコメント段階では3年度に基本設計、4年度に詳細設計、5年度以降に整備工事を進め、7年度中の完成をめざし、概算事業費は約27億円としていた。施設本体約2300平方㍍、展示約2000平方㍍を構想している。建設場所は奈良市二条大路南3丁目(約0・9㌶)。

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