一般記事

紀伊山系 アジア航測を特定 熊野川流域土砂動態解析

2021.9.25 近畿地方整備局

 近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所は、次の簡易公募型プロポーザル2件の受託者を特定して業務を委託した。
 【熊野川流域における土砂動態解析業務】
 2者から提出された参加表明書及び技術提案書を評価した結果、アジア航測大阪支店の提案が他者に比べて総合的に優れており、適切な提案と認められたため特定、2499万2000円込(予定価格と同額)で契約した。
 熊野川流域において過年度までの航空レーザ測量成果や各種調査検討資料等を用いて、平成23年紀伊半島大水害以降の中期的な土砂移動の実態を把握し、中長期的な土砂移動現象を推定することで、砂防分野における今後の流域監視検討に資する資料の作成が目的。
 業務場所は五條市大塔町清水~和歌山県新宮市南檜杖。主な業務内容は①計画準備1式②資料収集整理1式③土砂生産・移動実態の把握1式④熊野川流域の土砂動態推定1式⑤報告書作成1式。委託期間4年2月28日。
 【地形・降雨特性に基づく土砂災害危険度評価手法調査業務】
 一般財団法人砂防・地すべり技術センターから提出された技術提案書が総合的に優れており、適切な提案と認められたため2200万円込(予定価格と同額)で契約した。
 紀伊半島大水害のような大規模土砂災害への防災・減災のため、全国の既往災害における土砂移動現象事例について、土砂移動の素因となる地形地質特性や誘因となる降雨の確率年度と実効雨量等のデータを収集・解析し、既往の土砂災害危険度予測手法に基づく評価及び土砂移動形態や降雨特性ごとに土砂移動発生条件を調査することが目的。
 業務場所は五條市の同事務所。主な業務内容は①計画準備1式②土砂移動現象発生条件の類似点に基づく地域区分の設定1式③土砂移動現象が発生した地域の降雨データの整理1式④地域特性を考慮した土砂移動発生と降雨特性の関係分析1式⑤有識者への意見聴取1式⑥報告書作成1式。委託期間4年4月28日。

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