一般記事
北部農業 「尼ヶ辻地区上部工」
2023.6.9 県北部農業振興事務所
老朽化した井堰上部を付け替え
尼ヶ辻橋北側の井堰を整備
奈良県北部農業振興事務所は、河川の氾濫防止を目的として、秋篠川に設置されている井堰の整備「尼ヶ辻地区上部工」を予定している。
整備が予定されているのは奈良市二条大路5丁目・尼ヶ辻北町の尼ヶ辻橋北側にある井堰で、老朽化により自動制御が出来なくなっており、急激な増水時の対応に問題が出る可能性があることなどから井堰上部の付替を行うもの。整備概要は、井堰上部制作・据付1式。第2四半期の発注を予定しており、工期は約18ヵ月を見込んでいる。
秋篠川は奈良市北西部の平城山丘陵を源として、奈良市大和郡山市を流下し、大和郡山市九条町周辺で佐保川に合流する流域面積約23平方㌔㍍、幹川流路延長約10㌔㍍の一級河川。下流部の河道面積が小さく、また流域に近年急激に市街化が進んだ地域を抱え、雨水の流入量が増えていることから、洪水を安全に流すことができない状況にある。今回整備が予定される井堰の下流部では、奈良土木事務所が大和川水系河川整備計画に基づいて「秋篠川河川改修事業・秋篠工区」などの整備を進めており、県は、河道断面の拡大などの流下能力の確保を行うとともに、既存の設備の維持メンテナンスを行い流域の安全確保に努めている。