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円滑な管路の整備へ 土木工事設計基準と仕様書改訂 全体的に見直し、有効性を確保 一般競争11月4日開札

2021.9.16 県食と農の振興部

奈良県水道局は、管路の整備・維持管理を円滑に進め、品質の確保を図ることを目的に土木工事に係る設計積算基準(管路編)と(施設編)及び仕様書の改訂を令和3年度に行うため、総合評価落札方式一般競争入札「土木工事設計基準及び仕様書改訂業務委託」を11月4日に開札して業務を委託する。
業務場所は奈良市法蓮町の同局庁舎内。業務は土木工事に係る設計積算基準(管路編)の改訂1式、設計積算基準(施設編)の改訂1式、仕様書の改訂1式。委託期間4年3月25日。予定価格2361万7000円込、調査基準価格1895万3000円込。担当は技術提案書等が業務課事業管理係(電話0742―20―4624)、契約が総務課総務契約係(電話0742―20―4621)。
 同局では、平成6年度~9年度にかけて管路及び土木施設(ポンプ場・調整池)の設計・計画や起工に係る要領並びに構造物の設計に係る指針並びに設計に係る指針として「設計積算基準(管路編)」、「設計積算基準(施設編)」を制定、また「仕様書(管路編)」を作成している。しかし、これまで部分的な改訂が行われてきたに過ぎず、全体的な見直しが一度も行われていないことから、その有効性が充分に確保されていない状況。
現時点において同局では、独自の設計基準・仕様以外については他の基準・仕様を準用する方針であることから、今回の業務では設計基準・仕様書の内容と他の基準・仕様の内容を比較することにより、県水道局独自の内容を抽出し、他の基準・仕様の準用が可能な内容を廃止する。設計基準及び仕様書を改訂することにより今後の管路の整備・維持管理を円滑に進め、品質の確保を図ることを目的とする。
設計協議は初回・中間3回以上及び納品時。成果品は①改訂前の改訂対象基準書のデータ②改訂対象基準書の改定案のデータ③以上の新旧対照表④改訂対象基準書と他基準の比較表⑤打合せ議事録⑥改訂対象基準書の改定案の製本1部⑦CD―R(成果品データを保存したもの)2部⑧その他調査職員が指示するもの。業務内容は次の通り。
▽改訂対象基準書のPDFファイルをWordファイルに変換=改訂の対象となる設計基準・仕様書(改訂対象基準書)について、既存ファイルがPDFファイルとなっているためwordファイルに変換する。表についてはPDFファイルをそのまま貼り付けるのではなくデータ編集ができるものとし、図については改訂対象基準書に記載されている図を参考に新たに作成して編集できるものとする。但し、元図について新たに作成できない場合はPDFデータから貼付を行っても可とする。
▽改訂対象基準書の目次の妥当性及び項目を精査=改訂対象基準書の目次・項目に記載された内容と他基準(他基準書)を比較することにより、改訂対象基準書の各項目のうち他基準書に記載されている項目の引用先があるかを調査する。また、改訂対象基準書の目次・項目に対して現在は使用されていない項目があるか他基準書と比較して抜けている項目(追加項目)があるかを精査する。
▽改訂対象基準書と他基準の比較表の作成=前2項の作業結果をもとに改訂対象基準書の目次・項目と他基準書の引用先・記載内容を比較することができる比較表を作成する。
▽改訂対象基準書の改訂案の作成=前項の作業結果をもとに改訂対象基準書において他基準書を引用している項目については、項目を削除せず準用している引用先を明示する。改訂方法については改訂対象基準書の改訂対象ページにおいて「引用先の他基準書名・引用先の他基準書の項目名・ページ数」を記載する。改訂対象基準書の引用先がないものについては現在使用されていない基準・仕様でないかを精査して改訂対象基準書の項目に残すことが妥当であるかを判断し、改訂対象基準書の改訂案を作成する。改訂案の提出ファイルはwordファイル及びPDFデータを提出する。
▽改訂対象基準書と改訂案の新旧対照表の作成=作成した改訂対象基準の改訂案と改訂前を比較する新旧対照表を作成する。新旧対照表の提出ファイルはwordファイル及びPDFデータを提出する。
改訂対象基準書の項目に残すかの検討について改訂対象基準書と準用する他基準書で異なる基準・仕様が定められている場合は必要に応じて調査職員と協議のうえ改訂作業を行う。改訂対象基準書に定められていない項目についても調査職員との協議の結果、作成が必要と判断された項目は改訂内容に反映する。県水道局では業務全体の基準として「奈良県水道局統一事項」を定められていることから基準・仕様の改訂に当たっては「統一事項」の記載内容を確認するものとする。

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