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11月中に事業者選定 健康増進スポーツ施設整備 温水利用型施設を「DB方式」で

2022.4.21 御所市

 御所市は、温水利用型を主要施設とする健康増進スポーツ施設整備を行うための支援業務を玉野総合コンサルタントに委託、事業者を公募するための要求水準書案を早期に公表して11月中にも事業者を選定したい考え。また、施設整備ための総合運動公園の区域変更に係る都市計画決定告示が4月中に行われる見通し。
指名競争入札「御所市健康増進スポーツ施設整備事業に係る発注者支援業務委託生学委第3号」を昨年度末に開札し、落札した玉野総合コンサルタント奈良事務所に業務を委託して進めている。業務場所は小殿。委託期間11月30日。
 御所市・田原本町・五條市で構成するやまと広域環境衛生事務組合(管理者は東川裕御所市長)が御所市大字栗阪293番地に、平成29年春に完成した広域ごみ処理施設に係る地元還元施設であり、市の南部丘陵地に属し緑豊かで隣接地に古墳群を有するなど自然と歴史を共有する地域である総合運動公園に温水利用型健康運動施設を新設することで、多くの公共・民間施設において利用ニーズが高く子どもから高齢者までの幅広い年齢層に健康・スポーツ・レクリエーションを楽しんでもらうもの。
 施設の整備手法には、完成までに時間を要するPFI方式は採用せず、設計・施工を一括発注する「DB方式」+指定管理者制度による方向で検討。今回委託した発注者支援業務により、11月末までに事業者を選定したい考えで、早期に要求水準書案と実施方針及び募集要項等をまとめて公表するよう進めている。
 併行して総合運動公園(栗阪)の既存公園区域5・79㌶と4・15㌶に、温水利用型健康運動施設用地(小殿)1・41㌶を追加して全体公園面積は約11・35㌶とする都市計画変更手続きを進めており、4月中の都市計画決定告示をめざしている。
 施設計画(案)では、健康増進スポーツ施設であることから奈良県内で立地環境や施設規模、機能が似ている施設を参考に、多くの公共・民間施設において利用ニーズが高く子どもから高齢者までの幅広い年齢層に健康・スポーツ・レクリエーションを楽しんでもらうという観点から「トレーニングルーム・プール(25㍍×6コース)・多目的室(スタジオ)・温浴施設」を設置することとした。多目的室(スタジオ)はフィットネススタジオとして利用する他、会議室としての利用も可能とし可動式の間仕切りで2室に分割可能な使用が望ましいとされている。
施設規模は、施設構成が似ている「大淀町健康づくりセンター」を基に算出した年間利用者数約7万2000人を想定し、ピーク時の利用者数を収容できる規模を設定。各施設規模は▽トレーニングルーム約200平方㍍▽プール(25㍍×6コース・ジャグジープール)約630平方㍍▽多目的室(スタジオ、倉庫含む)約170平方㍍▽温浴施設(シャワー、サウナ含む)約200平方㍍▽機械室・倉庫(適宜)約120平方㍍▽その他(監視室・観覧スペース・スタッフルーム事務室・男女更衣室等)(適宜)約820平方㍍で延べ床面積約2140平方㍍。施設のほか、芝生広場(約2375平方㍍)や駐車場(約3385平方㍍)、調整池(約300平方㍍)、緑地や通路等約5970平方㍍を設ける。
建設地(用地は取得済)は朝町地区を含む小殿。敷地面積は約1万4170平方㍍。建物は平屋建で計画し、面積2140平方㍍。全体計画をユーデーコンサルタンツ、事業手法検討を玉野総合コンサルタントが担当。また、葛上建設が受注した「御所市健康増進スポーツ施設一次造成工事生学第2号」にも早期に着工する予定。工期9月30日。
施設は社会資本整備総合交付金により整備する。事業主体は御所市、事業費はやまと広域環境衛生事務組合が負担する。令和4年度当初予算には健康増進スポーツ施設建設事業費として設計・施工一括発注方式を実施するための事前準備に係る支援委託発注支援業務委託料(2671万4000円)を計上している。6年10月竣工、11月オープンをめざす。    (吹上)

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