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うだ・アニマルパーク振興室 計画的公園施設の改築更新を 長寿命化計画を策定へ キタイ設計で業務進む

2022.8.16 県総務部

奈良県総務部知事公室うだ・アニマルパーク振興室は、開園後14年以上が経過した県営うだ・アニマルパークについて、老朽化に対応した安全対策の強化及び改築・更新費用の平準化を図るため、令和4年度に長寿命化計画(計画期間10年)を策定する。
一般競争入札「県営うだ・アニマルパーク公園施設長寿命化計画策定業務委託(補助都市計画公園事業(防災安全))地委―12号」を落札したキタイ設計に業務を委託して進めている。
業務場所は宇陀市大宇陀小附及び下竹。業務概要は公園施設長寿命化計画策定業務1式。委託期間5年3月10日。担当は地域振興係(電話0745―83―2563)。業務内容は次の通り。
【計画準備(施設カルテ〈健全度調査票〉のデータベース化)】
公園台帳を確認して今回の業務の計画対象施設を選定する。合わせて施設ごとに「予防保全型管理を行う候補の施設」「事後保全型管理を行う候補の施設」に区分する。
長寿命化計画の効果的な運用のため汎用性が高く操作性のよいツールを作成する。ツールは長寿命化計画の見直しにも対応できるように対象施設ごとに①公園施設種別②構造部材③設置年度④工事概要⑤修繕・補修・点検記録―などの基盤情報を細分化・関連付けを行い、施設の劣化状況等を個別に抽出できる機能や長寿命化対策(修繕・改築)の有無による長寿命化の効果が把握できる機能を付与する。
また、計画策定以降に実施する健全度調査結果等を反映できるよう、新たな入力フォームの作成や年度ごとに長寿命化対策の優先順位が把握できる機能や補修・改築等の履歴等を記録できる機能として①公園及び公園施設の追加・更新等の反映②日常点検や定期点検の結果(健全度調査含む)管理・反映③補修及び改築等に要する費用の見直し結果の反映④長寿命化事業の実施有無の効果の把握⑤長寿命化対策における対象施設の優先順位の把握⑥この業務以降の健全度調査結果に基づく補修・改築等実施時期の再検討⑦長寿命化対策の実施効果(ライフサイクルコストの縮減効果)⑧長寿命化計画調書(様式)の出力―等を付与する。
【予備調査】
施設カルテを基に、現地調査により公園施設の管理状況や利用状況及び劣化や損傷の概要を把握して新たな施設カルテを作成する。
予防保全型管理を行う候補とした施設については、現地調査を踏まえて予防保全型管理対象施設を確定する。
事後保全型管理を行う候補とした施設については、この段階で目視・触診・聴診・打診等により劣化や損傷の状況確認を行い、その点検結果(健全度判定含む)を施設カルテに記録する。
【健全度調査及び健全度・緊急度判定】
予防保全型管理を行う施設に分類した公園施設を対象に、個々の施設ごとに健全度調査及び健全度・緊急度判定を行い、その結果と写真を施設カルテに整理する。調査は①一般施設②遊具③土木構造物④建築物⑤各種設備―ごとに劣化状況や施設とその周辺のハザードの有無等について調査・判定する。判定結果に基づき、予防保全型管理を行う施設における長寿命化対策の時期や具体的な対策内容について検討する。
【公園施設長寿命化計画の策定】
▽基本方針の設定=①長寿命化に向けた課題を整理して対策方法等も検討したうえで公園施設の長寿命化のための基本方針を設定する②各施設の持つ安全性・快適性・景観性・利便性等の機能を明確にしたうえで施設ごとの劣化予測や施設更新の優先度と施設別の点検・監理の頻度や実施体制を考慮して日常的な維持保全方針を設定する。
▽ライフサイクルコストの算出=維持保全方針に基づき公園施設ごとに長寿命化対策を実施しなかった場合と実施した場合の補修・改築コストを算出し、単年度当たりのライフサイクルコスト縮減額を算出する。
▽公園施設長寿命化計画の検討=公園施設に望まれる維持管理方法を踏まえたライフサイクルコストを積み上げ、各公園施設の維持・更新に必要とされる費用を算出する、検討内容を基本にこれまでの維持管理費や年間の改修費との費用比較を行い、長寿命化対策による効果を明確にする。
▽公園施設長寿命化計画の策定=①計画期間10年②対象公園施設(公園施設種類別の数、これまでの維持管理状況、選定理由)③健全度を把握するための点検調査結果の概要④日常的な維持管理に関する基本方針⑤公園施設の長寿命化のための基本方針⑥健全度調査結果と長寿命化に向けた具体的対策・対策内容・時期等⑦計画全体の長寿命化対策の実施効果(ライフサイクルコストの縮減額)―をまとめた長寿命化計画を策定する。

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