一般記事

県住まいまちづくり課 県営住宅桜井団地第2期造成 第4四半期にも発注 新築本体は5年度内に着工予定

2022.9.9 県地域デザイン推進局

奈良県土マネジメント部地域デザイン推進局住まいまちづくり課は、「県営住宅桜井団地第2期造成工事」を第4四半期にも発注する予定。令和5年度早々に工事を始め、下半期には第2期新築本体工事に着工、6年度内の完成をめざす。
第2期地区除却工事を中和コンストラクションで終え、文化財調査を進めている。第2期造成工事の工事概要は宅地造成4411平方㍍、道路(W6・5㍍L128・6㍍)、汚水本管(φ200㍉L126・7㍍)等。実施設計は復建技術コンサルタント奈良事務所が担当。工期約6ヵ月。
5年度に着工を予定している第2期新築本体工事の計画規模は住棟RC造3階建延べ面積約3200平方㍍(1~2人世帯用2DK約40平方㍍38戸と3人以上世帯用3LDKまたは4LDK約70平方㍍11戸の計49戸)・集会所W造平屋建延べ面積約190平方㍍。基本・実施設計は福本設計。
4年度当初予算には近鉄大福駅周辺地区拠点整備事業として2億1273万7000円と債務負担行為1億524万7000円を計上、第2期事業区域で除却工事、文化財発掘調査ほかを行うとしている。
 県は、桜井市西之宮の近鉄大福駅周辺地区においてまちづくり包括協定を踏まえ、市と協働して桜井県営住宅用地を活用したまちづくりを推進している。既存の桜井住宅は管理戸数280戸で入居は180戸。建替事業では計画地面積約2万7500平方㍍に現状とほぼ同じ約280戸を4期に分割して計画。居住者の他に他地域からの移転戸数約100戸を想定している。計画策定は環境設計研究所(東京都新宿区四谷)に委託して行った。第1期工事ではRC造3・4階建89戸延べ面積5098・88平方㍍を整備。
 近鉄大福駅周辺地区は、県と桜井市が平成27年7月に締結した「桜井市近鉄大福駅周辺地区のまちづくりに関する基本協定」に示される概ね1・4平方㌔㍍の範囲。県営住宅桜井団地の建替とともに、県有敷地を活用して「まちのリニューアル」に繋げる拠点を整備する。まちづくり構想の目標を『高齢者や子育て世代が地域に活き活きと住み続けられる多世代居住のまちづくり』としている。
拠点整備の基本方針は①地域に開かれた県有敷地の活用=県営住宅の建替をきっかけとして地域住生活の拠点施設を整備して『まちとしての機能複合化』②近鉄大福駅周辺地区内の地域交流=高齢者から子どもまでが安全かつ安心して暮らせるような『多世代交流の場づくり』③地域を維持発展させていくための地域マネジメント=周辺地域住民等が生活支援や地域施設の管理等を担うことにより『地域自治の実現』―をめざす―の3つ。
県営住宅の建替とともに、県または市が地域施設として地域交通拠点(地域交通ターミナル)と交通広場(空間)及び地域集会所・歩行空間・駐車場を整備する。また、建替事業によって生まれる余剰地を活用し、市が子育て支援施設や高齢者支援関連施設など地域の拠点となる生活支援機能等の施設の導入を図ることにしている。
(吹上)

会員登録
一覧に戻る