一般記事

県平城宮跡事業推進室 7年度中の完成めざし 歴史体験学習館遺産影響評価 オリコンで業務進む

2022.8.23 県地域デザイン推進局

 奈良県県土マネジメント部地域デザイン推進局平城宮跡事業推進室は、「平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区 歴史体験学習館遺産影響評価支援業務(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・単独公共))第331―委―3号」を公募型プロポーザルによりオリエンタルコンサルタンツ奈良事務所(奈良市大宮町5―3―14不動ビル)に委託して進めている。
 平城宮跡歴史公園の拠点ゾーンは、『国営飛鳥・平城宮跡歴史公園 平城宮跡区域 基本計画』及び『平城宮跡歴史公園拠点ゾーン整備計画』に基づき国土交通省と奈良県の連携により整備を進めており、朱雀大路西側地区については国土交通省整備の施設と併せ平成30年3月24日に拠点ゾーン「朱雀門ひろば」として開園した。
県では、拠点ゾーンに整備を予定している歴史体験学習館の整備内容について、平成30年度より奈良県附属機関の「平城宮跡歴史公園歴史体験学習館の整備に関する検討委員会」を設け、有識者の意見を聴取して検討を進めてきた。令和2年12月に「平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区(歴史体験学習館)整備計画」を策定するとともに、3年度に「平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区歴史体験学習館建築基本計画」を検討した。
また、平成31年4月に文化庁から「世界文化遺産の遺産影響評価にかかる参考指針」が示されたことを受け、歴史体験学習館の整備対象地が世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つである平城宮跡の緩衝地帯を含んでいることから「遺産影響評価(Heritage Impact Assessment)」の詳細分析を整備基本計画段階(令和2年度)、建築基本計画段階(3年度)のそれぞれで行ってきた。
今回の業務は、検討委員会による有識者の意見交換を経ながら、令和4年度に実施予定の関連業務の成果を踏まえ、建築基本計画の精査を行うとともにその結果に基づいて県が行う「遺産影響評価」の詳細分析を支援するもの。
パブリックコメント段階では4年度に詳細設計、5年度以降に整備工事を進め、7年度中の完成をめざし、概算事業費は約27億円としていた。施設本体約2300平方㍍、展示約2000平方㍍を構想している。建設場所は奈良市二条大路南3丁目(約0・9㌶)。
5年度以降に整備工事に着手するため歴史体験学習館を整備する計画地の造成設計を4年度に行うもの。対象地は住宅地を用地買収して確保した場所。今後、一次造成→建築→二次造成の順に整備する予定。用地買収が2件残っており、今年度内の取得をめざす。
4年度に実施予定の関連業務は次の通り①平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区歴史体験学習館コンテンツ基本設計業務(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・単独公共))第331―委―1号=トータルメディア開発研究所(東京都千代田区紀尾井町3番23号)②平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区 歴史体験学習館DBアドバイザリー業務 (平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・単独公共))第331―委―2号=日本経済研究所(東京都千代田区大手町1丁目9番2号)③平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区歴史体験学習館発掘調査業務(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・社会資本))第332―委―1号③平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区公園施設実施設計業務委託(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・社会資本整備総合交付金)他)繰932―委―3他号=8月31日に開札④平城宮跡歴史公園朱雀大路東側地区歴史体験学習館ボーリング調査業務委託(平城宮跡の利活用推進事業(東側地区・社会資本整備総合交付金))第繰932―委―2号。 (吹上)

会員登録
一覧に戻る