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近代設計で詳細設計 奈良市「鶴舞橋」老朽化対策 5年度から長寿命化耐震補強工事

2022.8.4 近畿地方整備局

 近畿地方整備局近畿道路メンテナンスセンターは、簡易公募型競争入札「近畿管内道路構造物詳細設計検討業務」を7月20日に開札(7月27日落札決定)し、近代設計が2132万円(評価値56・425)で落札した。予定価格2633万円。他の参加者はスリーエスコンサルタンツ。
 これは、近畿地方整備局管内の奈良市道登美ヶ丘中町線「鶴舞橋」の橋梁補修詳細設計を行い、工事発注に必要な図面・数量・報告書の作成及び耐震補強検討を行うための詳細調査を行う業務。主な業務内容は①橋梁補修詳細設計1式②耐震補強検討1式③詳細調査1式。委託期間5年2月28日。
 これは、近畿地方整備局が奈良市からの代行施工の依頼を受けて鶴舞橋の橋梁補修を行うもので、令和4年度に補修のための詳細設計をまとめ、5年度から補修工事に着工する予定で、単年度での完了は難しく複数年に跨る見込み。
近畿地方整備局奈良国道事務所は、国土交通省の道路メンテナンス技術集団が3年2月から実施していた鶴舞橋の直轄診断結果をまとめ、今年2月に老朽化対策の技術的助言として奈良市へ報告を行っている。
鶴舞橋は、鶴舞東町に市道登美ヶ丘中町線の橋梁として昭和35年に建設された11径間PCプレテン単純床版橋で、学研奈良登美ヶ丘駅と学園前駅を結ぶ。橋長97㍍全幅員9・60㍍。交通量は1万7000台/日。建設後60年以上が経過して老朽化し、平成5年に旧歩道部の鋼板接着補強が実施されている。直轄診断の主な結果は舗装のひび割れ、橋台や桁端部からの漏水、補強鋼板の減肉、コンクリート欠損。
国交省では、地方公共団体への支援として要請により緊急的かつ高度な技術力を要する施設について、地方整備局と国土技術政策総合研究所及び土木研究所の職員で構成する「道路メンテナンス技術集団」による直轄診断を平成26年度から実施している。(吹上)

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