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県道路マネジメント課 狭小トンネル56本の安全対策等 注意喚起等の対策検討 一般競争入札を9月14日開札

2023.8.17 県土マネジメント部

 奈良県県土マネジメント部道路マネジメント課は、県内の狭小な56本の道路トンネルについて、トンネル補修工事を行う場合の対策だけでなく、平時においてもトンネル内及びその前後における適切な車両の走行を促す対応が必要であることから、その効果的な注意喚起の方策等の検討を行う。
 これは、令和4年5月2日に一般国道168号助人トンネルにおいて死傷事故が発生し、これについて道路管理者である県において、これまでに確認されている事実から事故の原因を究明し、事故等の再発防止に寄与することを目的に、トンネル補修工事を行う場合における再発防止対策を5年1月に「一般国道168号助人トンネル 死傷事故調査報告書(中間報告)」としてとりまとめたことから、狭小な道路トンネルの安全対策等を検討するもの。
 建設業・契約管理課で9月14日に一般競争入札「狭小トンネルにおける安全対策等検討業務委託(防災・安全交付金事業(道路環境整備))第8―53―8―委1号」を開札して業務を委託する。業務場所は十津川村他。業務概要は①平時における狭小な道路トンネルの安全対策の検討②トンネル補修工事における留意点の検討。委託期間6年6月28日。予定価格3313万2000円込、調査基準価格金2659万8000円込。
狭小なトンネル内において通過車両がトンネル壁面に接触する等不適切な走行を行うことを回避するため、トンネル内及びその前後における走行経路の誘導や注意喚起等による安全対策を、既往の調査研究や他団体の事例の調査・各種法規・基準・指針等の整理を行ったうえで検討する。担当は道路メンテナンス係(電話0742―27―7502)。
▽トンネルの構造(内空高、道路幅)に応じた対策方針の整理=車両制限令に基づく道路を特別な許可等なしに通行出来る車両の限界が高さ3・8㍍幅2・5㍍とされていることに鑑み、一定の内空高さ(高さ3・8㍍以上)を確保できる空間の幅員ごと(2・5㍍未満、2・5㍍以上5㍍未満、5㍍以上)にその対策の方針を整理する。また、対策方針の分類は道路管理者が行う「注意喚起対策」(ハード対策・ソフト対策)、道路法第47条第3項に基づく通行の禁止又は制限、道路交通法第4条に基づく片側交互通行等を想定している。
▽道路管理者が行う「注意喚起対策」(ハード対策・ソフト対策)の検討=平時においてトンネル内及びその前後における適切な車両の走行を促す効果的な注意喚起を検討する。なお、トンネル幅員が狭い①ドライバーにトンネルの狭さ(車線幅)を認識させ安全運転を促す(トンネル直前)②ドライバーにトンネルの狭さを認識させ安全運転を促す(トンネル内)③狭幅員&暗いトンネルの存在の事前の周知(区間外)④大型車接近時の注意喚起(すれ違いが困難な場合の坑口手前での一旦停止)・トンネル内が暗い(延長が長いトンネルでトンネル内を明るくする)・トンネル内の車両速度が速い(トンネル進入前の余裕をもった減速の支援)の課題に対する対策の方向性を想定している。
▽トンネル断面の拡大の可能性の検討=狭小トンネルを抜本的に解消することを目的として、既存のトンネル断面を拡大(新たにトンネルを掘削し、既存トンネルをバイパスすることは含まない)する手法について調査・検討を行うとともに、国道169号のバイパス事業区間内にある新伯母峯トンネルを除く狭小な11本のトンネルへの適用可能性を検討する。検討に当たっては重要物流道路における道路構造の基準を満たす断面への拡大についても考慮する。
▽狭小な56本の道路トンネル毎に応じた安全対策の検討=対策を体系的に整理し、各トンネルに適用する対策をとりまとめる。また、各トンネルについて適用する対策を反映した簡易な図面及び数量集計を作成する。また、今年度内に2本のトンネルにおいて安全対策の試行を予定しているため、当該トンネルについては早期に図面及び数量集計を作成する。対象とするトンネル及び作成の期日は協議により決定する。
トンネル補修工事を行う場合の留意点については「一般国道168号助人トンネル死傷事故調査報告(中間報告)」においてとりまとめたが、より内容を充足することを目的として既往の調査研究や他団体の事例の調査・各種法規・基準・指針の整理等を行い、留意点として追加する事項について検討し、業務の成果を報告書にとりまとめる。

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