一般記事

オオバで詳細設計 広瀬川橋梁現地架替計画

2021.6.17 県高田土木事務所

 奈良県高田土木事務所は、一般競争入札「広瀬川橋梁詳細設計委託(防災・安全社会資本整備交付金事業(広域河川)他)第繰14―委1他号」を、落札者のオオバ奈良営業所に委託した。業務場所は第二浄化センター東の広陵町大場。業務内容は橋梁詳細設計1橋、護岸詳細設計40㍍、一般構造物詳細設計1式、仮設構造物詳細設計1式。委託期間4年3月25日。
広瀬川の河川改修事業に伴って機能回復を図るため、大和郡山広陵線の無名橋を架け替える計画で、県道橋と歩道橋を統合して1橋にまとめることにしている。PCプレテンションホロー桁橋13・8㍍で、逆T式橋台(基礎は場所打杭)。予備設計は復建技術コンサルタント奈良事務所で2年度に実施済。
河川の流量確保のため川幅を拡幅することにしており、橋梁の機能回復を行うことから原位置で架け替えるもの。道路は第3種第4級で、有効幅員は車道7㍍(2車線)・歩道4㍍(自転車道を含む片側歩道)。橋台2基。現道交通を維持しながらの工事となる見込み。
広瀬川の改修事業は、「大和川河川整備計画曽我葛城圏域」で位置付けられている。当面の間は概ね10年に1回程度の確率で発生する降雨の洪水を安全に流下させるとともに、生物の生息環境を保全する事業。
広瀬川は、曽我川と葛城川に挟まれた田園地帯を流れる河川。川幅が狭小で、ほとんどの区間がコンクリートブロック積護岸となっている。河川の整備を行う際は、みお筋の形成や水際の植生の回復に努めるほか、周辺の田園風景と調和した整備を図る。
利用・利水では取水施設や取水量の把握と、継続的に水質や水量の把握に努める。なお、広瀬川の川沿いでは、これまで親水公園等の整備は行われていない。
治水では、広陵町大場地内は葛城川の背水区間(内水区間)であり、葛城川との合流点に背水樋門が設けられている。また、川幅が狭小なことから、洪水を流下する能力が著しく不足して浸水被害が発生しているため、下流より河道改修を実施し浸水被害の軽減を図る。さらに内水対策については国管理区間の計画との整合を図りながら調査検討を進める。
河川工事は、現況の河道法線をもとに河道断面の拡大(拡幅・河床掘削)を行うもので、内水対策について調査・検討を行う。工事区間は広陵町大場~百済(葛城川合流点~一級河川上流端)の約4000㍍で、河道拡幅・河床掘削・バイパス水路の開削を実施する。

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