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長寿命化計画を更新 馬見丘陵公園と竜田公園施設 計画期間10年、ライフサイクルコスト縮減

2022.11.4 県中和公園事務所

奈良県中和公園事務所は、馬見丘陵公園と竜田公園の「公園施設長寿命化計画」を令和4年度に更新する。総合評価落札方式一般競争入札を一括審査方式試行により12月16日に開札して業務を委託する。業務概要は公園施設長寿命化計画更新業務1式。委託期間5年3月24日。
▽馬見丘陵公園公園施設長寿命化計画更新業務委託(補助都市計画公園事業(防災・安全交付金))第繰712―委1号(河合町大字佐味田・大字池部池部2丁目・大字山坊、広陵町大字沢・大字大野・大字寺戸・大字三吉)=予定価格1929万4000円込、調査基準価格1547万7000円込。「歴史と自然に囲まれた憩いの空間づくり」を目的に昭和59年から整備に着手し、平成3年に10㌶で当初開園して以来、順次開園区域を拡大して24年6月に56・2㌶で全面開園した。
▽竜田公園公園施設長寿命化計画更新業務委託(補助都市計画公園事業(防災・安全交付金))第繰712―委2他号(斑鳩町稲葉車瀬2丁目、龍田北6丁目、竜田川2丁目・龍田西1丁目・2丁目・4丁目・5丁目、龍田北5丁目、龍田4丁目、龍田南6丁目、稲葉西1丁目、・神南1丁目・2丁目・3丁目・4丁目、大字法隆寺)=予定価格1276万円込、調査基準価格1024万1000円込。昭和41年に供用開始し、現在は14㌶(河川水面面積7・1㌶)のモミジとサクラで有名な都市公園。春には三室山のサクラ、秋には竜田川沿いのモミジが景観を彩り、多くの来園者が訪れる公園。
業務は、両公園におけるすべての公園施設について、老朽化の進展に対する安全対策の強化と将来の改築・更新に係るコストの縮減や平準化を図る観点から、適切な施設点検・維持補修等の予防保全的管理の下で既存ストックの長寿命化対策及び計画的な改築・更新を行うため、健全度調査と健全度・緊急度判定を実施して公園施設長寿命化計画の策定を行い、馬見丘陵公園は平成25年、竜田公園は23年に策定された現行の公園施設長寿命化計画を更新することにしている。業務内容は次の通り。
 【計画準備】
 基礎情報を整理し、施設ごとに「予防保全型管理を行う候補の施設」と「事後保全型管理を行う施設」に区分し、施設カルテ(健全度調査票)のデータベース化を行う。
 【予備調査】
 施設カルテを基に現地調査により公園施設の管理状況や利用状況と劣化・損傷の概要を把握する。現地踏査を踏まえて予防保全型管理対象施設を確定する。
 【健全度調査及び健全度・緊急度判定】
 予防保全型管理を行う施設に分類した①一般施設②遊具③土木構造物④建築物⑤各種設備―を対象に健全度調査及び健全度・緊急度判定を行い、施設カルテに整理する。
 【公園施設長寿命化計画の策定】
 ▽基本方針の設定=①公園施設の長寿命化のための基本方針の設定②日常的な維持管理関する基本方針の設定。
 ▽ライフサイクルコストの算出=維持管理方針に基づいて公園施設ごとに長寿命化対策を実施した場合と実施しなかった場合における補修・改築コストを算出し、単年度当たりのライフサイクルコスト縮減額を算出する。
 ▽公園施設長寿命化計画の検討=公園施設に望まれる維持管理方法を踏まえたライフサイクルコストを積み上げ各公園施設の維持・更新に必要とされる費用を算出する。その検討を基本に、これまでの維持管理費や年間の改修費との費用比較を行い、長寿命化対策による効果を明確にする。
 ▽公園施設長寿命化計画の策定=計画期間10年で①対象公園施設(種類別の数、これまでの維持管理状況、選定理由)②健全度を把握するための点検調査結果の概要③日常的な維持管理関する基本方針④公園施設の長寿命化のための基本方針⑤健全度調査結果及び長寿命化に向けた具体的対策・対策内容・時期等⑥計画全体の長寿命化対策の実施効果としてのライフサイクルコスト縮減額―の項目をとりまとめる。

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