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基本構想を策定へ 近鉄・JR高田駅周辺まちづくり

2022.5.17 大和高田市

 大和高田市は、令和5年度にかけて近鉄大和高田駅・JR高田駅周辺地区まちづくりの基本構想を策定する。検討予定となる基盤の取組みは公有地を活用した駅前の再整備と既存商店街の活性化及び両駅間のアクセス性の向上。
市では、条件付一般競争入札「近鉄大和高田駅・JR高田駅周辺地区まちづくり基本構想策定業務委託」を5月24日に開札して業務を委託する。業務内容はまちづくり基本構想策定1式。委託期間6年3月22日。設計金額848万円、最低制限比較価格593万円。
 業務は、市内の主要駅であり近接する近鉄大和高田駅とJR高田駅及びその周辺地区を対象として、地区の特性を活かした県中西部地域の拠点駅にふさわしい駅前空間と市の中心拠点として活気と賑わいのある魅力的な周辺市街地の形成により、地区における利便性の向上と活性化に繋げるためのまちづくり基本構想を策定することを目的とする。業務内容は次の通り。
 ▽まちづくりの経緯と上位関連計画及び関連事業の整理=まちづくり構想の対象となる地区のまちづくりの経緯を整理するとともに、上位計画及び関連計画の位置付けの整理、関連事業について整理を行う。
 ▽対象地区の現状整理=対象地区に関するまちづくり構想策定の検討資料として社会的条件調査(人口、産業、都市計画、開発動向、周辺施設状況、公共交通等)を整理するとともに、拠点周辺の公的不動産や低未利用地の即地的条件調査を行う。また、対象地区に関する市民意向を関係調査から整理する。
 ▽市民意向調査の実施=市内在住の18歳以上の男女3000人を住民基本台帳より無作為抽出し、当該地区のまちづくりに対する意見聴取のための意向調査を実施する。この集計では単純集計に留まらず、クロス集計等も行う。
 ▽対象地区の課題の整理=まちづくりの経緯と上位関連計画及び関連事業の整理を踏まえ、対象地区のまちづくりにおける課題の整理を行う。併せて公共施設等の移設についても検討する。
 ▽基本目標及びまちづくり方針の設定=現況と課題を踏まえ、対象地区の基本目標、ゾーニング、まちづくり方針(土地利用方針、都市基盤施設整備方針、公共交通の方針、都市機能誘導施設整備方針)の検討を行う。
 ▽具体的取組みの検討=対象地区におけるまちづくり方針に基づき、公共公益施設や都市基盤施設の整備などのハードに関する整備メニュー、公共交通の取組み促進や市民・関係団体によるまちづくり活動の促進等のソフトに関する具体的な取組みについて検討を行う。
 ▽まちづくりの推進方策の検討=ハードに関する整備メニュー及びソフトに関する具体的取組みを効率的・効果的に推進するため、立地適正化計画やその他関連計画と連携した事業スケジュールについて検討を行うとともに、事業の推進体制について検討する。
 ▽まちづくり基本構想の作成=前項までの内容について「近鉄大和高田駅・JR高田駅周辺地区まちづくり基本構想」の素案としてとりまとめる。
 ▽広報用パンフレットの作成(1000部)=まちづくり構想を一般市民に向けて広報するため、基本構想の内容がわかりやすくまとめられた広報用パンフレット(概要版)を作成する。
 ▽まちづくりワークショップ運営支援(3回)=対象地区のまちづくりについて必要とされる都市機能や市民目線でのまちづくりのアイデア並びに市民が主体となってまちづくりに関わる方策について、市民が参加して考えるまちづくりワークショップを開催し、その企画・運営及び資料作成支援を行う。
 ▽まちづくり委員会運営支援(3回)=庁内で開催する「(仮称)近鉄大和高田駅・JR高田駅周辺地区まちづくり検討会議」に使用する資料作成支援を行うとともに、会議に出席して議事要旨の作成を行う。

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