一般記事

中和土木 石ヶ谷砂防堰堤工事

2023.7.28 近畿地方整備局

桜井市赤尾鳥見山東側に建設
急峻な土石流警戒区域で整備

 奈良県中和土木事務所は、「石ヶ谷砂防堰堤工事」を予定しており、7月26日に公告、総合価落札方式一般競争入札を適用し、8月7日まで入札参加申込書を受け付けている。
 整備を予定しているのは、桜井市赤尾。栗原川に接する集落の南端付近に位置する谷に、新たな砂防堰堤を整備するもの。鳥見山(同市外山)の東側、600㍍の距離で、約130㍍の高低差という勾配の急峻なエリアで、山裾に住宅地が開け、斜面がその直近まで迫っており、土砂災害警戒区域・特別警戒区域も多い地域。整備を予定している箇所も、土石流の発生が懸念されており、「桜井市赤尾(001・002)土石流警戒区域・特別警戒区域」に指定されている。
 工事概要は工事延長15㍍、コンクリート堰堤本体工1基。工期は6年9月30日を予定している。
 奈良県は、山間部が多く、同地域を始めとして、多くの土砂災害警戒区域・特別警戒区域を抱えている。加えて、近年、温暖化による気象災害の頻発化、激甚化が問題となっており、6月2日の線状降水帯による豪雨でも県内各地で斜面崩壊等の被害が発生している。
 県は、被害箇所への対応を行うと共に、斜面対策などの整備を順次推進しており、居住地域の安全確保に努めている。

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