一般記事

事業推進室 事業スキームを立案へ 平城宮跡歴史公園移動支援検討 モビリティ選定と運行ルート設定

2023.4.25 県地域デザイン推進局

奈良県県土マネジメント部地域デザイン推進局平城宮跡事業推進室は、平城宮跡歴史公園は広大な園内に施設等が点在し、利用者の周遊性向上に向けた移動支援が課題となっていることから、令和5年度に移動支援について現行法令と現在の土地利用状況や既存計画及び過年度成果(建設技術研究所が担当)を踏まえ、導入するモビリティの選定と運行ルートの設定など実用化に必要となる項目を整理・検討するとともに、実証実験による検証を行ったうえで、持続可能な事業スキームを立案する。
 公募型プロポーザル「平城宮跡歴史公園における利用者周遊性向上に向けた移動支援検討業務(平城宮跡の利活用推進事業西側地区・単独公共)第621―委―1号」により業務を委託する。
 業務場所は奈良市二条大路南3丁目外の平城宮跡 歴史公園。国土交通省・文化庁・奈良文化財研究所管理エリアを含む平城宮跡歴史公園全体を対象に①計画準備②導入モビリティの選定、運行ルートの設定等の検討③実証実験④事業スキームの立案⑤打合せ協議⑥成果品の作成―を行う。委託期間6年3月22日。業務量の目安は1350万円込が限度。
打合せ協議は業務着手時・中間4回・成果品納入時の計6回行う。また、検討・実験・立案に当たっては各関係機関と必要な協議を実施し、協議における資料及び議事録の作成を行う。担当は事業係(電話0742―27―8973)。業務内容は次の通り。
 【計画準備】
 ▽先行事例の収集と整理=①公園内及びその周辺の公道において実施している移動支援や走行しているモビリティの種類とルート②移動支援と併せて実施されている付加価値サービス③利用者の満足度を向上させるモビリティの機能④事業スキーム―について先行事例を収集し、現行法令や現在の平城宮跡歴史公園内の土地利用状況等の条件を踏まえ、平城宮跡歴史公園内での実施可能性について整理を行う。
 ▽平城宮跡歴史公園内及びその周辺の公道を走行する際の課題整理=公園全体の移動支援の実用化を見据えて①平城宮跡歴史公園内の園路を走行する際の課題②平城宮跡歴史公園周辺の公道を走行する際の課題―について整理を行う。移動支援に関する近年の社会の動向や法令や規制など今後の移動支援導入の判断に必要な条件を踏まえる。
 【導入モビリティの選定、運行ルートの設定等の検討】
 ▽導入モビリティの 選定=平城宮跡歴史公園内及びその周辺の公道において現行法令上走行可能な一度に10人以上(運転者を含む)乗車できるモビリティを選定する。
 ▽運行ルートの設定=平城宮跡歴史公園内及びその周辺の公道において現行法令上走行可能なルートを3案程度検討し、最適案を設定する(ルート設定における留意事項参照)。
 ▽付加価値サービス 及び利用者の満足度を向上させるモビリティの機能の検討=平城宮跡歴史公園において実施可能なものについて検討する。
 【実証実験】
 ▽許認可申請の実施=実証実験の実施に先立ち各関係機関と必要な協議や許認可申請等を実施する。
 ▽実証実験実施計画書の作成=実証実験の実施に先立ち使用するモビリティ・運行ルート・実験期間・安全対策や付加価値サービスと参加者の募集方法・参加者に対するアンケート及びその実施方法と新型コロナウイルス感染症感染防止策等についてとりまとめた実施計画書を作成する。
 ▽実証実験の実施=実証実験は平常時(イベント開催時以外)を含む14日 (県より別途指定)を想定。予約システムを利用して事前予約の受付を行う。費用は受注者負担。
 ▽プレスデー対応=幅広く実験参加を促すため実証実験の実施に先立ち、 メディアへの事前周知、半日~1日(県より別途指定)の公開試験運転及び当日のメディア受付等の対応を行うこと(事前周知及び受付等の対応は県と要協議)。
 ▽効果検証=実証実験における課題と効果の整理及びアンケート結果の検証を行い、実証実験実施報告書を作成する。
 【事業スキームの立案】
 ▽実用化に向けた分析=導入モビリティの選定と運行ルートの設定等の検討及び実証実験の結果を検証し、民間事業者へのヒアリングのうえ実用化に向けた分析を行う。
 ▽事業スキームの立案=分析結果を踏まえて事業スキームを3案程度立案する。その際に収支計画を具体的に策定すること。

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