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斑鳩町の計画を認定 歴史まちづくり(第2期) 門前広場の再整備など

2024.3.26 近畿地方整備局

 近畿地方整備局は、斑鳩町の歴史まちづくり計画(第2期)について、歴史まちづくり法に基づいて3月18日付で主務大臣(文部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣)が認定した―と公表した。同局管内で歴史まちづくり計画(第2期)の認定を受けた都市は6例目で、奈良県では初となる。
今回の認定により歴史まちづくり計画認定95都市のうち、第1期計画を完了して第2期計画の取組みを進める都市は42都市になる。認定された計画に基づく法律上の特例や各種事業により認定都市の歴史まちづくりを支援する。
重点区域は法隆寺周辺地区の法隆寺と法隆寺を支えてきた集落として西里、東里、三町、五丁町の範囲約82・0㌶。平成26年度~令和5年度(10年間)を計画期間とする第1期歴史まちづくり計画では、歴史的風致形成建造物修理・修景事業や案内板等整備事業・法隆寺周辺地区特別用途地区の指定などにより、まちあるき拠点における賑わい創出と観光客の受入環境の整備を進め「歴史まちづくり」と「観光まちづくり」の一体的な推進に繋げることができた。
第2期の計画期間は6年度~15年度の10年間。国宝や重要文化財が集中する法隆寺を中心に、法隆寺に関連する伝統行事等が地域の人々の生活に溶け込んで斑鳩の里の特有の歴史的風致が形成されている。
第2期計画では、引き続き歴史的風致形成建造物の修理・修景事業や道路の美装化などに取り組み、歴史・文化・景観を礎とした歴史的風致の維持向上を図る。また、法隆寺門前広場の再整備や文化財保存活用地域計画の作成などに取り組み、まちの回遊性の向上を進めて町民の郷土愛の醸成と国内外に向けたまちの魅力発信に努めていく。
重点区域を対象とした事業は①歴史的風致形成建造物修理・修景事業②歴史的建造物修景事業③道路美装化事業④電柱類景観改善事業⑤小広場整備事業⑥空家再生促進事業⑦夜間景観形成事業⑧ガイドツアー実施事業⑨文化財防災啓発事業⑩文化財展示・公開事業⑪こども歴史講座開催事業⑫伝統行事支援事業⑬町指定文化財候補調査事業⑭国(県)指定文化財管理費補助金事業⑮重要文化財等保存整備費補助金事業⑯文化財保存活用地域計画作成事業。

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