一般記事

中和土木 曽我川河川改修事業

2022.12.20 県中和土木事務所

浸水被害の軽減へ
松好建設、木本建設、中井工務店が工事を担当

 奈良県中和土木事務所は曽我川河川改修事業を進めている。
 曽我川は奈良盆地の南部を流れ、14の1級河川を支川に抱える流域面積約156平方㌔㍍、流路延長25㌔㍍の河川で、山間部から丘陵地へと流れ下り、中流以降は川沿いに農地と住宅が混在する区域が続く。
 平成29年の洪水において、床上浸水10棟、床下浸水25棟、浸水面積81㌶、平成7年には床上浸水95戸、床下浸水405戸、浸水面積60.69㌶など、橿原市及び御所市を中心として度々浸水被害が発生している。
 県は、概ね10年に1度の割合で発生する洪水を安全に流下させることを目的として、重出手井堰周辺(広陵町百済.大和高田市松塚)の延長約2000㍍、千塚橋(橿原市川西町).ハブ井堰(御所市戸毛)の延長約5300㍍で河川改修を推進している。中和土木事務所は、平成29年11月から重井手井堰の下部工事に着手し、令和2年度から上部工と取付擁壁工事、今年度の前半で取付擁壁工事と上流に向けた擁壁工事を行ってきた。出水期が空けてから行われた「曽我川堆積土砂撤去工事」(施工:中井工務店)を今月中旬に完了し、現在、重井手井堰から上流に向け「曽我川(松塚)護岸工事」(工事延長36㍍、コンクリートブロック積283平方㍍、ブロックマット538平方㍍。施工:松好建設)が進められており、進捗は約20%。5年6月末の完成の予定。また、下流の広陵町百済では堤防の補強を目的とした「曽我川ブロック積擁壁工事」(工事延長78㍍、コンクリートブロック積211平方㍍。施工:木本建設)が着工に向け準備を進めている。
 県は、「近年においても浸水被害が発生している状況であり、事業の必要性が高い」として同事業を推し進めてゆく方針で、地元や関係機関との協議を進めている。

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