奈良県県土マネジメント部地域デザイン推進局公園緑地課は、まほろば健康パークに関する利用圏域やニーズ調査等を基に、令和４年３月に策定した「まほろば健康パーク機能強化基本計画」の見直しに必要な諸検討を行うとともに、公園基本計画の見直しを６年内にかけて行う。
　県建設業・契約管理課で一般競争入札「まほろば健康パーク機能強化区域民間活力導入検討業務（補助都市計画公園事業（社会資本）（都づくり））第４１３―委５号」を開札、落札した三井共同建設コンサルタント奈良営業所（奈良市大宮町３―２―５０）に委託して業務を進めている。業務場所は大和郡山市額田部南町、川西町下永。
　山下知事の５年度予算査定で「新たな施設の整備についてはニーズの把握や他の既存施設とは異なる付加価値の提供等が重要。県内の同種の施設との重複も含め整備が必要な施設を再検討する」としたことから、この業務では導入する施設・サービスの検討、その施設のレイアウトの検討、事業手法の検討、官民の役割分担について検討、概算総事業費の算出、公園基本計画見直し作業補助を行う。委託期間６年１２月１８日。業務内容は次の通り。
【５年度】
▽計画準備＝業務の目的・主旨を把握したうえで業務計画書を作成する。
▽資料・収集整理＝必要な既存資料の収集・整理を行う。
▽現況調査の整理＝①利用圏域調査（別途実施した利用圏域・ニーズ・類似施設等調査の結果について確認し、この公園の利用圏域を設定する）②まほろば健康パーク利用圏域内の不足機能整理（ハード・ソフト）（別途実施したまほろば健康パークの利用圏域・ニーズ・類似施設等調査結果を基に不足する機能を整理する）③県外及び海外の優良事例調査（の整理結果を基に県外及び海外の優良事例調査を実施する）。
▽既存インフラ設備・施設の整理（既存紙資料の電子化）＝浄化センターが保有している既存インフラ設備・施設台帳（紙ベース）の平面図に記載の設備等をトレースしてＣＡＤ図面化するとともに、現地踏査して補足・修正する。
▽計画内容の検討及び設定＝①計画内容の見直しの方向性の整理（「基本計画」の内容を基に県との協議により計画内容の見直しの方向性について確認し、見直しの対象となる区域及び事業実施時期等について整理を行う）②基本コンセプト・基本方針の見直し（整理した見直しの方向性に対応して「基本計画」において設定された基本コンセプト及び基本方針の見直しの必要性について検討する）③導入機能の見直し（見直した基本コンセプト・基本方針の内容に対応して「基本計画」の内容をベースに導入機能の見直しについて検討する。加えて既存の公園施設に関する取扱いについても整理する。なお、「基本計画」において検討されていた導入機能はスポーツ・運動・遊び機能、憩い・広場機能、飲食機能、情報案内機能、駐車場機能）④利用圏域・ニーズ・類似施設等調査に基づく需要の再算出及び施設規模の想定（導入機能を踏まえた公園の需要を算出し、施設規模を想定する。需要の算出に際しては「大規模公園費用対効果分析手法マニュアル」による方法を基本として、別途実施した利用圏域・ニーズ・類似施設等調査結果を反映させる）⑤ゾーニング及び導線の見直し⑥各ゾーン内の施設配置計画検討⑦防災機能の検討（既存の雨水調整池機能を可能な限り残す方向で大雨に対する防災機能として規模・配置を検討する。その他の防災機能としてどのような活用が可能か併せて検討する）⑧運営プログラム案の検討⑨有識者または各種団体（１０人ｏｒ団体）への意見聴取。
【６年度】
▽基本計画図の修正＝以上の検討結果を基にまほろば健康パーク機能強化区域の基本計画図を修正する（雨水調整池の機能回復平面図を含む）。
▽概算工事・運営管理費の再算出及び事業スケジュールの再作成＝算出した基本計画図等を基にして概算工事・運営管理費を再算出するとともに、別途業務で検討を行った事業手法の整理を踏まえて事業スケジュールを再作成する。
▽事業スキームの検討＝①官民役割分担及び事業スケジュールの整理（各施設・プログラムでの料金徴収の有無、利用料金設定等を検討して収入見込を算定するとともに、概算工事・運営管理費を基にして費用分担に関する官民役割分担について検討する。また、この公園における事業計画全体のスケジュールを作成し、課題・留意点の整理を行う）②サウンディング型市場調査の実施支援（３年度に実施された「まほろば健康パーク民間活力導入可能性調査」におけるサウンディング調査をベースに、基本計画内容の見直しを踏まえた１０社程度を対象とする個別対話型のサウンディング調査を実施するための資料を作成する。民間事業者に対して当該事業への参入可能性について意見交換を実施したうえで調査結果を分析する）。
▽公園基本計画の見直し＝検討結果を踏まえて策定済の「まほろば健康パーク機能強化基本計画（４年３月）」の見直しを行う。
▽鳥瞰図及び透視図の作成。
▽パブリックコメントとりまとめ支援。
▽再評価資料作成。
▽照査。
▽報告書作成。