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4年度に詳細設計 近鉄尺土駅前周辺整備事業 業務は全日本コンサルタントが担当

2022.3.25 葛城市

 葛城市は、近鉄尺土駅に駅前広場を設置するほか横断歩道橋や地下通路の延伸等を計画しており、全日本コンサルタントで作成した全体計画を4年度に見直す詳細設計を実施するとともに、用地取得へ向けた収用のための事業認定の手続きを開始した。
市では、市におけるまちづくりの重点施策として市の玄関口で、南大阪線と御所線のターミナルでもある近鉄尺土駅を中心に道路改良や駅前広場・立体横断施設・地下通路等の整備を行うことにしている。令和4年度に詳細設計を行って計画を見直すとともに用地買収を進め、5年度以降に工事を実施する。
3年度当初予算では、工事請負費4000万円、測量設計等委託料1500万円、その他104万9000円を確保していた。今年1月27日に指名競争入札「第3―507号尺土駅前周辺整備事業に伴う詳細設計業務委託」を全日本コンサルタント奈良営業所が3240万円で落札、業務を委託して進めている。業務場所は尺土。業務内容は尺土駅前周辺整備事業に伴う設計業務(道路詳細設計1式、構造物〈デッキへ上がるエレベーター〉設計1式、測量業務1式)。委託期間3月31日としているが、3月定例市議会で委託期間を4年度末まで延長することの了承を得ている。
 4年度当初予算には尺土駅前周辺整備事業として1億6420万1000円を計上し、工事委託料1億円で近畿日本鉄道に委託して駅舎南側改修工事を行う他、工事請負費5750万円、測量設計等委託料400万円、その他270万1000円などが内訳。
 平成21年度から事業を始め、用地買収は1件を残すだけとなっている。国道166号からの東西方向のアクセス道路である八川保育所尺土線を延長350㍍標準幅員14㍍に拡幅整備するとともに、同線に東西約80㍍南北約35㍍の駅前広場を新設する。公共交通の大型バス2台とタクシー待機3台、一般車両3台(身障者用1台を含む)の駐車スペースを設ける。
 また、南北に駅を横断する既存の地下歩道である尺土春日神社東線を新設する駅前広場をまで延伸させ、橋上駅と結ぶ立体横断施設(デッキ)を設置してエレベーターを新設する。残っている用地1件については、収用へ向けた事業認定の手続きに着手している一方、並行して任意の買収交渉を進めることにしている。文化財発掘調査はすでに終えている。
(吹上)

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