一般記事

北部農業 県営ため池整備事業

2023.7.4 県北部農業振興事務所

高山地区で複数の整備を予定
用排水路・情報通信設備・水門設備を発注へ

 奈良県北部農業振興事務所は、「ため池整備事業」の一環として生駒市高山町の「高山ため池」において整備を予定しており発注の準備を進めている。
 高山ため池は、生駒市の北部、高山町に位置するかんがい用のため池で、昭和39年に完成したアースダム型式の堤体(堤高23.1㍍、堤頂長135㍍、堤体積6万7千立法㍍)を持ち、貯水量は約58万立方㍍で、隣接するくろんど池(現在は非常渇水時に使用する予備的池として使用)と共に富雄川両岸一帯に灌水している。
 同事務所は、昨年度、「高山地区取水施設改修工事」(斜樋管更生工55㍍、緊急放流孔設置工1基、底樋管補修工90㍍、洪水吐改良工1式、分水ゲート設置工2門、仮設工)を行っており、今年度は用排水路・情報通信設備・水門設備の3件の整備を予定している。
 「用排水路工」は、既存の設備の再整備で、整備概要は、管更生40㍍、法面保護工100平方㍍。新たに掘削して工事を行うのではなく、老朽化している既設の管の内側に、新たに管を挿入するかたちで行う。また、併せて法面保護の工事も予定している。
 「情報通信設備工」は、ため池の水位、排水の監視を行うためのカメラを設置するもので、整備概要は、情報通信設備工2基となっている。
 「水門設備工」は、堤体下部に設けられている水門を、ICT等、遠隔で堤体上部にある北倭土地改良区の事務所から遠隔操作できるシステムと入れ替え、ゲートの自動化を図るもので、整備概要は、水門設備工3基で、東西に分かれている水路にそれぞれ1基ずつと、余った水を排出するための1基の計3基を整備する。
 3件共に第2四半期の発注を予定しており、工期は約6ヵ月を見込んでいる。

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