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県幹線街路整備事務所 最適な施工計画作成へ 都市計画道路「大安寺柏木線」 一般競争6月1日開札

2023.5.16 県土マネジメント部

奈良県幹線街路整備事務所は、都市計画道路「大安寺柏木線」について令和5年度に最適な施工計画を作成する。既往の設計成果をもとにJR高架化や西九条佐保線の施工計画等を踏まえ、その妥当性・実現性・安全性を検証したうえで施工を円滑に進めることができ、工事で想定されるリスク等への検討を講じることが目的。
 一般競争入札「(都)大安寺柏木線大安寺地区他施工計画検討委託((仮称)奈良IC周辺整備補助街路事業(都づくり))第繰8―2―AG5―委―5号」を6月1日に開札して業務を委託する。業務場所は奈良市大安寺3丁目他。業務概要は施工計画検討委託926㍍。委託期間6年3月25日。予定価格2019万6000円込、調査基準価格1621万4000円込。担当は契約が用地課用地第一係(電話0742―20―4592)、技術提案等が県土マネジメント部道路建設課街路係(電話0742―27―8132)。
(都)大安寺柏木線は、一般県道京終停車場薬師寺線の一部区間であり、奈良市中心部における東西方向の幹線道路ネットワークの一翼を担っており、京奈和自動車道(大和北道路)及び西九条佐保線と一般国道24号を結び、奈良中心市街地へ円滑なアクセスを図ることを目的とした道路。事業延長820㍍幅員18㍍(2車線)の構造規格第4種第2級。設計速度40㌔㍍/時。計画交通量4100台/日、平成30年3月事業認可。事業費40億円。
 今回の業務では、大安寺柏木線の設計成果をもとに、JR高架化や西九条佐保線の施工計画等を踏まえて総合的に勘案、その妥当性・実現性・安全性を検証したうえで最適な施工計画を検討し、さらに施工を円滑に進めることができるよう、工事で想定されるリスク等の検討を講じることを目的とする。
 なお、JR高架化・京奈和自動車道・電線共同溝・奈良市上下水道事業など関連事業の事業工程や占用物移設、施工時の現道機能(現道交通・用排水系統等)確保、さらに文化財発掘調査の業務工程を考慮する必要がある。また、新駅へのアクセス道路であることからJR関西本線高架化事業の事業期間である令和10年度末を踏まえるとともに、現状渋滞が発生している柏木町交差点付近については早期事業効果の発現が必要となるため最適な工区割を行ったうえで施工計画を検討する。業務内容は次の通り。
 ▽設計計画=業務の趣旨・目的を把握したうえで業務計画書を作成する。
 ▽現地踏査=地形・地物・用排水利用・現況道路の交通状況など施工計画検討に必要な情報を現地で把握する。
 ▽情報整理=現地踏査により得られた情報や貸与する過年度業務の資料内容を把握し、業務目的に合わせて整理する。
 ▽問題点の抽出及び対策案の検討=用地取得・文化財発掘調査、道路整備中及び供用開始されるまでに影響が予想される周辺道路の通行規制(現道交通の寸断等)や仮設計画(工事用進入路・仮排水等)と各関連工事輻輳(JR高架化・京奈和自動車道・電線共同溝・奈良市下水道事業・占用物移設等)及び環境対策(濁水処理・騒音振動)等の問題点を抽出し、その対策案を検討する。
 ▽施工計画=①工事を行うに当たっては、事前に文化財発掘調査や支障占用物の移設を行う必要があり、また、京奈和自動車道やJR高架化・西九条佐保線・奈良市下水道事業等さまざまな工事と輻輳するため、各事業の施工順序や施工時期と施工順序のコントロールポイントとなる事柄を明確にした施工妥当性・実現性・安全性に配慮する。大安寺柏木線の用地取得時期や工事内容ごとの実施ステップと、各関連事業や関連工事と実施ステップとで施工順序等に矛盾が生じない計画とし、それぞれの関係がわかりやすいように段階ごとに細分化した施工ステップ図(平面図、標準横断図及び横断図、仮設計画図)を作成する②施工ステップとリンクしたクリティカルパスが示された施工工程表(工区ごとと全体版)を作成する③概算工事費(工区ごと・年度ごとと全体版)を算出する。
 ▽交通処理計画=大安寺柏木線の施工時には、計画道路と現況道路が重複しているが、施工中も現況道路機能は確保する必要があることから、施工ステップごとの交通処理計画を検討する。
 ▽協議資料作成=想定される関係機関は県文化財保存課、奈良市、JR西日本、奈良国道事務所、占用業者、警察等。
 ▽報告書作成=報告書と概要版を作成する。
 ▽照査。

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