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安堵連絡管第1工区整備設計 セントラルコンサルで モニタリングとDBの効果検証を

2022.11.15 県水道局

奈良県水道局は、一般競争入札「安堵連絡管第1工区整備事業モニタリング支援業務委託」をこのほど開札、落札したセントラルコンサルタン奈良営業所に業務を委託した。業務場所は奈良市法蓮町の県水道局。業務概要はモニタリング支援業務1式。委託期間5年12月15日。
これは設計・工事一括発注「DB方式」の公募型プロポーザルで栗本・村本・潮技術コンサルJVを選定した「安堵連絡管第1工区整備事業」の設計業務についてモニタリングするとともに「DB方式」の効果検証を行うもの。
 栗本・村本・潮技術コンサルJVの提案額は14億30万円込(見積上限価格15億1023万8400円込)。すでに優先交渉権者とは基本契約と、土木設計業務等委託契約(4337万3000円込)を締結している。契約期間は基本契約が8年2月27日、土木設計が5年8月31日。5年9月には工事契約(提案では13億5692万7000円込)を結ぶ予定となっている。担当は総務課総務契約係(電話0742―20―4621)。
 第1工区の事業箇所は大和郡山市椎木町~安堵町西安堵。事業の対象施設となる安堵連絡管第1工区は工事延長2388㍍(開削φ700㍉他L1916㍍、推進φ900㍉〈管挿入φ700㍉〉L472㍍、開削の安堵町第1ブランチφ200㍉L116㍍)で、減圧弁室内配管(φ350㍉L9㍍)と減圧弁排泥管(φ300㍉L25㍍)は除く。数量は基本設計(セントラルコンサルタントが担当)段階における概算値であり、この事業において実施する設計・工事業務において確定する。
 事業者が行う業務範囲は、対象施設の「調査・設計」区分(地質調査、埋設物調査、試掘調査、詳細設計業務、設計に伴う各種申請等の業務)及び「工事」区分(工事業務、工事に伴う各種申請等の業務、地元への工事説明・承諾等、家屋調査業務、出来高精算業務)の各業務。事業期間は基本契約の締結日から8年2月27日まで(但し、設計業務は5年8月31日までに完了すること)。
 県水道局では、安堵連絡管第1工区整備事業を「DB方式」で事業を行うことから、募集要項・要求水準書・募集要項等に関する質問回答書・事業者提案書・基本契約書・土木設計業務等委託契約書・建設工事請負契約書・基本設計図面(参考)・業務計画書等に基づき、選定事業者の業務履行について設計業務におけるモニタリングを行うこととし、この業務はそれを支援するもの。
 また、従来発注している調査・設計及び工事を一括して発注することにより「事業者のさらなる創意工夫による品質管理や安全対策等の向上」「職員の負担軽減」「工期短縮」「コスト縮減」等を目的としていることから、建設工事請負契約に至るまでの時点での従来発注と安堵連絡管第1工区整備事業(DB方式)を比較検討・効果検証を行い、その考察をとりまとめる。
一方、「安堵連絡管第2工区・(仮称)田原本平群線第1工区整備事業基本設計業務委託」をセントラルコンサルタントに委託して進めている。第1工区と同様に「DB方式」を適用して公募型プロポーザルによるにより事業者選定する方針で、5年度早期にも実施方針が明らかにされる見込み。
業務場所は奈良市法蓮町(県水道局)。業務概要は開削工法φ700㍉基本設計修正1式、シールド工法φ1000㍉基本設計1式、FEM解析(2次元)2断面、基本設計成果の作成及びとりまとめ1式。委託期間5年3月21日。
今回の業務は、3年度に実施した管路耐震化・更新計画作成業務の成果や関係機関協議により、当初計画の工法や布設位置等に変更の必要が生じたため、安堵連絡管第2工区の基本設計の修正と、併せて田原本平群線第1工区基本設計を行うもの。業務延長1901㍍で、業務内容は次の通り。
 ▽開削工法基本設計修正=φ700㍉L333㍍。三代川の河川改修計画があることが判明し、将来の河川改修計画を踏まえた布設位置の修正を行い、地下埋設物調査も実施。
 ▽シールド工法基本設計=φ1000㍉で延長は安堵連絡管第2工区が550㍍、田原本平群線第1工区が650㍍。当初の基本設計では開削工法(一部推進)としていたが、管路更新計画において将来の管路網の見直しを行い、安堵連絡管を当初より延伸させることにより効率的な管路網となることから、工法及びルートを変更し、シールド工法(発進立坑1ヵ所、到達立坑2ヵ所を想定)による基本設計を行う。地下埋設物調査及び配管設計(安堵連絡管φ700㍉、田原本平群線φ600㍉)も実施。
 ▽FEM解析(2次元)2断面=県道天理斑鳩線(推進)及び県道大和高田斑鳩線(シールド)とJR関西本線との交差部で、軌道への影響について解析を行う。
 ▽基本設計成果の作成及びとりまとめ。
(吹上)

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