一般記事

国営飛鳥歴史公園 「祝戸地区」あじさい園の施設整備

2022.6.16 近畿地方整備局

エントランスの改修を準備
祝戸地区の活性化を期待

近畿地方整備局国営飛鳥歴史公園事務所は、国営飛鳥歴史公園「祝戸地区」で、あじさい園の再整備を進めている。
同公園は、飛鳥の豊かな自然と文化的遺産の保護、活用を図る一環として、国土交通省によって整備された公園で、「高松塚周辺地区」、「石舞台地区」、「甘樫丘地区」、「祝戸地区」、「キトラ古墳周辺地区」の5地区で構成されている。その中でも「祝戸地区」は最も古く昭和49年に開園した。飛鳥古京の南側にある通称ミワ山、フグリ山の一帯と、それに続く山麓の一部に位置し、研修宿泊所「祝戸荘」、稲渕地区の棚田風景を望める展望台、芝生広場、散策園路などが整備されているが、開園から半世紀近く経ち、園路などの施設の老朽化や、植栽が成長しすぎ、園路や眺望に影響を与えるなどしている事から、公園の整備・管理運営プログラムに基づいて再整備されることとなり、東展望台の南側に位置する「あじさい園」の再整備を、昨年度後半から着手した。
現在、樹木などの伐採が行われ、急傾斜地であるため、一部、作業用の簡易モノレールを設置した状態で、夏頃の予定で準備を進めている。エントランス部分を中心とした改修工事。工事概要:残土処理工、場所打擁壁工3ヵ所、石積工、構造物撤去工、給水設備工、雨水排水設備工、アスファルト系舗装工57平方㍍、園路縁石工389㍍、丸太階段56段、公園橋工2ヵ所。工期12月28 日。施工を奈良県緑化土木協同組合が担当。
同事務所は、エントランス部分から園路、階段などを修復及び新たに整備し、成長しすぎたあじさいをはじめとする植栽を植え直すと共に、新たに四季を感じられる様な形で他の植物なども植えていく方向で考えており、整備された公園を展望できるような、デッキの設置なども計画している。施工範囲であるエントランス部分から尾根までの延長が長く、斜面もきついことから、早期の事業完成を目指しながらも、慎重に施工を行い、斜面上の安全も確保して、工事の単位ごとに段階的に進めてゆく方針。
祝戸地区の整備は、他の地区同様に観光のスポットとして脚光を浴びるものと期待されている。

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