一般記事

県文化財保存課 空間文化開発機構で 高取城跡壺坂口登城路修復設計等

2022.7.28 県文化・教育・くらし創造部

奈良県文化・教育・くらし創造部文化財保存課は、路面が浸食・損耗している史跡高取城跡壺坂口登城路の修復整備を行うための測量と設計を目的とする「史跡高取城跡壺坂口登城路現況測量及び整備設計業務の委託契約4文財第4号」の一般競争入札を開札、落札した空間文化開発機構(大阪市中央区大手前1丁目4番12号大阪天満橋ビル7階)に業務を委託した。
業務場所は高取町大字高取他(史跡高取城跡)。業務内容は設計業務に必要な範囲の現況測量の実施及び設計図書の作成。委託期間5年3月24日。担当は記念物・埋蔵文化財係(電話0742―27―9866)。
この業務は、史跡高取城の壷坂口登城路における長年の降雨による路面の浸食及び来訪者の通行による路面の損耗が顕著となってきたことを受けた史跡の修復整備を目的とする。同登城路では過去に丸太による土留めを兼ねた階段等の修復整備が行われてきたが、これらもすでに崩壊して丸太を固定していた鉄杭だけが残る状況となっており、来訪者に対する危険要素の一つともなっている。
また、近年の「城ブーム」の盛り上がりを受けて高取城跡でも多くの方々が訪れるようになっており、来訪者が安全に通行できるよう路面の修復整備は喫緊の課題となっている。 
このような状況を踏まえて今回の整備工事では、流失した路面の修復を行うとともに路面に流れ込む雨水を始めとする水による浸食を制御するための側溝及び横断溝の設置を検討する。なお、高取城跡は国史跡であるため史跡指定範囲内における施工の前提として整備検討委員会の指導・助言を受け、承認を得る必要があり、この設計でも、委員会の承認を得ることが条件。

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