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三井共同建設に委託 竜田公園植栽・園路広場実施設計 0・92㌶対象に既存施設改修へ

2024.3.12 県中和公園事務所

 奈良県中和公園事務所は、一般競争入札「竜田公園植栽・園路広場実施設計業務(補助都市計画公園事業(社会資本))第411―委3他号」を2月13日開札(3月4日契約)し、落札した三井共同建設コンサルタント奈良営業所(奈良市大宮町3―2―50)に委託して業務を進めている。業務場所は斑鳩町稲葉車瀬2丁目・龍田南6丁目。業務概要は植栽・園路広場実施設計。委託期間8月30日。
 昭和41年に供用開始し、現在は14㌶(河川水面面積7・1㌶)のモミジとサクラで有名な都市公園。春には三室山のサクラ、秋には竜田川沿いのモミジが景観を彩り、多くの来園者が訪れる公園。昨年に国際航業に委託して公園施設長寿命化計画を更新している。担当は事務所が公園課整備・運営係(電話0745―56―3851)、県庁が県土マネジメント部地域デザイン推進局公園緑地課都市公園係(電話0742―27―8069)。
 植栽はモミジやソメイヨシノの樹勢の衰えや老朽化及び雑木等の繁茂など、公園施設は老朽化や現行基準に不適合な施設が現存している等の課題があり、公園利用者のサービス水準が低下している状況。
これらの課題を解決し、竜田公園を最盛期の観光地に再生するため平成30年9月に「竜田公園再整備基本計画」を策定している。また、この業務対象範囲は風致地区に指定されており、良好な自然的環境また歴史的景観と調和を図る必要がある。
この業務は基本計画に基づき、竜田川左岸堂山園地の岩瀬橋~竜田大橋間の0・92㌶を対象に設計条件との整合を図り、技術的及びデザイン的・経済的見地から設計の指針を明らかにし、竜田公園の骨格となる施設配置・諸施設の形状・基盤施設・植栽等について検討したうえで、安全性・機能性・市場性・施工性・デザイン性・景観性等の面から詳細を検討するとともに。計画準備・資料収集整理・現地踏査・各エリアにおける設計方針を整理して次の設計を行う(施工計画には工期の算定も含む)。
▽植栽整備(既存樹林の再生)=①既存樹林の調査(外観、腐朽診断)②フォトモンタージュ(比較案3案)作成③樹林再生方針の決定(比較検討)④詳細設計③工事費算出④施工計画。
▽施設整備(視点場〈視点場+解説板〉)=①設計条件の整理②フォトモンタージュ(比較案3案)作成③最適案の選定(比較検討)④詳細設計⑤工事費算出⑥施工計画。
▽施設整備(バリアフリー園路)=①対象箇所の収集②フォトモンタージュ(比較案3案)作成③対策案の選定(比較検討)④詳細設計⑤工事費算出⑥施工計画。
▽老朽化施設の更新設計(舗装)=①現地調査②詳細設計③工事費算出④施工計画。
▽老朽化施設の更新設計(休憩・便益施設〈四阿、水飲み場等〉、遊具)=①現地調査②比較案3案を作成して最適案を選定③詳細設計④工事費算出⑤施工計画。
▽老朽化施設の更新設計(外周柵・防護柵)=①現地調査②比較案3案を作成して最適対策案を選定③詳細設計④工事費算出⑤施工計画。
▽法面設計(堂山園地小規模斜面崩壊箇所対策工設計)=比較検討を行って決定した構造形式について工事に必要な詳細構造を経済的かつ合理的に、一般構造物(法面工)の予備設計と詳細設計を行い、工事発注に必要な図書を作成する。
事業計画として▽施工ステップ検討=各エリアで予定している工事を合理的・経済的に行うことができるように施工ステップを検討する▽年次計画作成=施工ステップと各施設の工事費・工期・指示する年間事業費をもとに各エリアの整備年次計画を作成する。

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