一般記事

中和土木 主要地方道桜井吉野線「百市工区」

2023.4.7 県中和土木事務所

バイパス区間 来春の供用目指す
擁壁・舗装工事などを予定

 奈良県中和土木事務所は、主要地方道桜井吉野線「百市工区」のバイパス区間を、今年度中に供用を行う計画で整備を進めており、前年度に発注を行った1号橋の上部工事などに引き続き、擁壁工事、舗装工事など複数の工事の準備を進めている。
 中和地域と吉野地域を繋ぐ南北幹線道路である桜井吉野線(延長23㌔㍍)の「百市工区」は同線の狭隘区間である。現道拡幅区間1.0㌔㍍と、バイパス区間0.4㌔㍍の合計1.4㌔㍍からなり、平成17年に事業化し、平成29年度に現道拡幅区間のうち170㍍を供用、今年度内のバイパス区間の供用を目指して事業を進めている。これまでにバイパス部北端の2号橋、南端の1号橋下部工、道路部の土工と路線に接する寺川の護岸工事の大部分の整備を終えている。
 同事務所では引き続き1号橋上部工事(工事延長78㍍、(橋梁部28㍍))、補強土壁工事(工事延長70㍍、補強土壁工49㍍、仮橋撤去工)、擁壁工事(工事延長47㍍、場所打擁壁工15.9㍍、捨石工38立方㍍)などの整備(発注)を進めている。また、第1四半期に、擁壁工事(工事延長20㍍、擁壁工20㍍)、舗装工事(工事延長260㍍、舗装工2000平方㍍)、第2四半期に、街渠工事(工事延長200㍍、街渠工200㍍)、道路照明工事(道路照明工1基)、第3四半期に、舗装工事(工事延長600㍍舗装工3300平方㍍)と関連工事として、寺川護岸工事(工事延長30㍍、もたれ式擁壁工30㍍、)などの発注を予定している。
 吉野桜井線は、吉野から桜井への木材の運搬に利用され、また交差する多武峰見瀬線と共に沿線に多数の観光スポット抱えており、観光ルートにもなっている。平成15年に山間部をバイパスする新鹿路トンネル開通後、大きく交通量を増やしており、大型車両の通行などに支障をきたしていた。狭隘部である同区間を整備することにより安全で円滑な通行が確保され、観光や、地域産業の振興、活性化に寄与すると共に、緊急車両の搬送時間の短縮や災害時の緊急輸送の確保といった緊急輸送道路ネットワークの機能強化などが期待される。

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