一般記事

吉野土木 五條吉野線道路改良 下市町阿知賀

2023.4.20 県吉野土木事務所

堤防を兼ねたバイパスの整備
仮設道路工、護岸工の発注を予定

 奈良県吉野土木事務所は、五條吉野線のバイパス整備を進めており、仮設道路工、護岸工の発注を予定している。
 同事業は、五條市今井と吉野町宮滝下をつなぐ「五條吉野線」の下市町阿知賀において、平成25年4月に供用を行ったバイパス「五條吉野線瀬ノ上工区」を西に延伸する形で、吉野川の堤防を兼ねた道路、延長約1400㍍、を建設し、バイパスとして整備するもの。現時点では、東側の延長約400㍍で土工などを進めており、現在、樋門工事(工事延長160㍍、樋門工1基、盛土工9100立方㍍、現場打水路工114㍍。設計は修成建設コンサルタント)を行っている。
 引き続き、現施工部から西に延伸する形の仮設道工、路線が出来ている部分の護岸を整備する護岸工の発注の準備を進めており、仮設道工が第1四半期、護岸工が第2四半期を予定している。
 同路線は、国道370号、国道169号などとともに、吉野川に沿って東西をつなぐ路線で、両路線の機能を補う位置関係にあるが、現状では全体的に狭隘であり古い集落の中を抜ける箇所も多く、生活道路としての利用の比重も高い。そのため、国道370号、国道169号のバイパスとしては十分に機能しておらず、観光シーズンなどを中心に発生する慢性的な渋滞を迂回する車が同路線の現道にも流入し、危険な状況を招いている。特に、同事業の施工区間を含む新椿大橋から千石橋までの間は、「交通量が多いにも関わらず、すれ違い困難、交差点の見通しが悪く出会頭事故の危険性が高い」という住民からの指摘も挙がっている。県は同事業をはじめとして、吉野・五條両土木事務所管内で狭隘部の拡幅やバイパスの整備、法面などの安全対策など、同線の改良を進めている。

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