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リニア新幹線県期成同盟会 早期全線開業へ決議 令和6年度総会を開催 ボーリングが進捗 JR東海が計画の近況を説明
2024.9.6 県土マネジメント部
奈良県県土マネジメント部リニア・地域交通課はさる2日、リニア中央新幹線の『奈良市附近駅』位置の早期確定及び三重・奈良・大阪ルートによる一日も早い全線開業をめざす活動の一環として、リニア中央新幹線建設促進奈良県期成同盟会(会長・山下真奈良県知事)の令和6年度総会をホテル日航奈良(奈良市三条本町)で開催した。
このなかで、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)は、名古屋~大阪間のルートと奈良市附近駅の位置確定へ向けてボーリング調査が候補地3ヵ所で進捗している―と説明した。
総会では、山下知事が「東京~大阪間の2037年全線開業へ向けて県としても全面的に協力する。三重県・奈良県・大阪府で設置したリニア中央新幹線三重・奈良・大阪建設促進連携会議に、岸田総理大臣が国土交通省とJR東海を参加させ取組みを加速させると表明されたことを受け、会議メンバーを再編した。この総会後に第2回会議を開催します」と挨拶した。
来賓祝辞などを経て5年度事業報告、5年度収支決算報告、6年度事業計画(案)、6年度収支予算(案)について承認し、リニア中央新幹線建設促進奈良県期成同盟会規約一部改正に係る専決処分について報告を受けた。
また、▽駅位置及び三重・奈良・大阪ルートを早期に確定させるべく名古屋~大阪間の環境影響評価法に基づく手続き着手と『奈良市附近駅』の位置は整備効果が県内全域に広範に及ぶよう考慮したものとする▽2037年全線開業できるよう道筋を示すとともに奈良県を含む名古屋以西区間の工事に早期着工すること▽名古屋~大阪間の車両基地は奈良県内へ設置する―ことなど、早期全線開業へ向けた決議を採択して閉会した。担当はリニア・交通まちづくり推進係(0742―27―8102)。
東海旅客鉄道株式会社(JR東海)の名古屋以西を担当する執行役員より 「中央新幹線計画の近況について」説明があった。品川~名古屋間は工事契約が9割、用地取得が8割の進捗で名古屋駅関連用地も取得できた。名古屋~大阪間は『奈良市附近駅』候補地3ヵ所での地質調査と環境影響評価に着手しており、ボーリング調査は大和郡山では昨年12月に着手して終了、平城山付近は今月中に完了予定、JR新駅付近は9月2日に着したところ―とした。 現在、同課では公募型プロポーザル「リニア中央新幹線調査・検討業務委託(リニア中央新幹線調査検討事業)第1―委4号」に係る技術提案書を9月中旬まで受け付け、選定作業を進める。
リニア中央新幹線は、平成23年5月に整備計画が決定され、その主要な経過地には「奈良市附近」が含まれている。26年には品川~名古屋間が工事着手され、令和19年の東京~大阪間全線開業に向けた整備が着々と進められている。5年12月には奈良県内においてJR東海が地質調査により環境影響評価に着手した。
この業務で▽リニア中央新幹線「奈良市附近駅」の整備効果▽リニア中央新幹線の整備に―関する調査・検討を行う。委託期間7年 3月21日。業務量の目安は999万9000円込が限度。