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都市再生機構 UR賃貸住宅法面・擁壁調査 8月5日まで申請受付 優先度と概略対策工法を検討

2024.7.30 独立行政法人

 独立行政法人都市再生機構西日本支社は、令和7年度上半期にかけて近畿2府3県のUR賃貸住宅団地内に存する主要な法面・擁壁を対象とした机上調査及び現地調査を実施することにより安定度調査・対策優先度の検討等を行う。
 総合評価方式一般競争入札「06―西日本支社法面・擁壁調査業務」に係る申請書及び資料を8月5日まで、入札書を9月13日~17日正午に受け付け、9月18日に開札して業務を委託する。担当は技術監理部企画第1課(電話06―4799―1125)。
 参加資格は▽同機構関西地区における5・6年度測量・土質調査・建設コンサルタント等業務に係る一般競争参加資格を有している者で業種区分「土木設計」及び「土質調査」に係る競争参加資格の認定を受けていること▽平成26年度以降(26年4月1日~申請書及び資料の提出日)に完了した宅地の法面及び擁壁を対象とした「維持点検業務」または「修繕(予防保全対策としての改修を含む)を実施するための調査及び修繕方法の検討を行う業務」または宅地の法面または擁壁を対象とした修繕方法の検討を併せて行う土木設計業務の実績を1件以上有すること―など。
 同機構は、全国のUR賃貸住宅団地内に存する数千ヵ所の法面・擁壁を管理している。当該施設については定期的な点検を実施しており、老朽化や変状を確認して必要な修繕等により安全・安心な屋外環境の維持保全を実施してきたが、施設の高経年化に伴う今後の経常的な修繕増加への対応や予防保全の対応が課題となっている。
この業務は、西日本支社が管理する団地内に存する主要な法面・擁壁について、机上調査及び現地調査によるスクリーニングを行い、当該結果から「潜在危険度の見える化」及び「対策優先度の判定」を行うことが目的。
業務対象団地のうち奈良県内は①富雄(奈良市鳥見町3丁目・4丁目)②西大和星和台(河合町星和台1丁目1番地の3)③西大和片岡台(上牧町片岡台3丁目1番)④平城第二(奈良市右京2丁目1番地の2・2番地・3番地)⑤奈良学園前・鶴舞(奈良市鶴舞西町1番、鶴舞東町1番)、また、近隣に高の原駅東(京都府木津川市相楽台7丁目1番地1)。業務内容は次の通り。
▽計画準備。
▽資料収集整理。
▽机上調査(地域特性の把握)=収集した資料のうち災害記録、対策工記録、過年度点検記録及び緊急点検記録、緊急路線及び避難所、法律に係る区域の有無について、団地と重ね合わせたうえで各箇所の地域特性についてGISを活用して整理する。
▽机上調査(災害要因の判読)=収集した資料のうち地形図及び点群データ(公開されたLPデータ)、地質図、空中写真、土砂災害警戒区域等のハザードマップについて、団地と重ね合わせたうえで各箇所の災害要因の判読を行うための基図を整備して潜在的危険個所の抽出を行う。
▽現地確認=抽出及び把握した危険箇所について、現地において安定度調査候補箇所について判読した災害要因の現状及び対策の実施状況等を確認して安定度調査箇所を決定する。この段階で640ヵ所のランク分けを行ったうえで、安定度調査・対策優先度の検討対象20ヵ所を選定する。
▽安定度調査及び調書作成=対応区分として①対策が必要と判断される(要対策)② 防災カルテを作成して対応する(カルテ対応)③特に新たな対応を必要としない(対策不要)の3つに分類する。
▽対策優先度の検討=潜在的危険箇所の不安定さ及び発生確率から定める危険度並びに団地の重要度等を踏まえて定める影響度を用いたマトリクス評価によりランク分けする。
▽概略対策工法の検討=想定される災害形態(5ケース)ごとの概略対策工法の検討を行う。
▽報告書作成。

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