一般記事
運転免許C建替基本計画 官民連携の可能性も調査
2024.6.25 県警察本部
6月20日①面関連
奈良県は、大和平野中央構想の見直しに係る田原本町の用地(阪手北・西井上地区)活用について、県警察本部が老朽化に伴う建替を検討してきた運転免許センター(約5・6㌶)の移転新築に充てることとした。今後、令和14年度の供用開始をめざして警察本部が6年度内の計画策定と埋蔵文化財発掘調査等を実施する見込み。
大和平野中央プロジェクトまちづくりは、川西町・三宅町・田原本町と3年5月に協定を締結し、4年3月には「大和平野中央プロジェクトまちづくり基本構想」をオオバで策定したものの、昨年の山下知事の就任による5年度予算の査定に伴って見直しを進めている。すでに用地29㌶を約48億円で取得済。このうち田原本町阪手北・西井上地区(約6㌶)は、テーマを「スポーツ施設を核としたウェルネスタウン」とし、オオバで基本計画としてまとめることにしていた。
構想見直しでは、田原本町の用地には築後50年以上が経過して老朽化した運転免許センター(橿原市)のほか、県警交通機動隊(奈良市)と県警音楽隊(宇陀市)を移転させる。「交通安全・安心のまち田原本」を基本方針に▽子ども連れから高齢者まですべての利用者が使いやすい施設 (バリアフリー、動線の明確化等)▽高齢者講習実車指導専用のコースも整備する。また、県と町が連携して交通安全に資する警察関連イベント・事故防止に向けたソフト事業等にも取り組む。今回の業務の内容は次の通り。
【再整備基本計画の策定】
▽計画条件整理。
▽基本方針=基本構想において設定した基本方針について、その後の奈良県運転免許センターにおける再整備の方向性や社会情勢等を踏まえ、適宜見直し等を行う。
▽雨水排水検討=敷地における雨水排水の放流量及び放流ルート等の検討を行う。
▽導入機能・規模の検討=①新運転免許センターとして子ども連れから高齢者まですべての利用者に優しい施設として必要な機能の検討を行う②新運転免許センターの規模について各諸室別に検討して整理を行う③運転免許業務の業務連携について受付から手続完了まで一連の流れに配慮するとともに分かりやすい動線を踏まえた配置計画の検討を行う④事業者へのサウンディング調査を踏まえて収益施設などの機能検討を行う。
▽各建築施設の検討=前項の検討結果を踏まえて新運転免許センターとして必要な施設の検討を行う。
▽景観検討(デザイン検討)=新運転免許センターの各建築施設のデザイン方針及び敷地全体の景観検討を行う。
▽整備基本計画案の作成=動線・ゾーニング及び建築物の概略配置検討を行い、基本計画(案)を3案程度作成し、比較検討を行い、最良案を決定する。
▽パブリックコメント業務の支援=基本計画(案)のパブリックコメントの実施に関して県民から提出された意見の整理や回答案の作成を支援する。
▽基本計画図の作成=比較検討の最良案の平面図(基盤整備〈雨水排水計画〉、配置計画、外構計画、施設計画など)、横断図、透視図などを作成する。
▽事業化計画①基本計画(案)を実現するための事業計画を検討する②概算事業費、補助金、交付金メニューなどを検討する③移転計画( ローリング)及び事業工程を検討する。
▽報告書の作成。
【官民連携導入可能性調査】
▽事業方式の検討=PPP/PFI手法を用いた官民連携の事業方式を検討する。
▽サウンディング調査=民間事業者(10社程度)にヒアリング等を実施する。基本計画( 案)を提示して事業参画の可能性や条件及び実現可能な事業方式等を確認し、民間活力導入可能性に係る前提条件を整理するとともに、事業の可能性と事業方式の選択の参考とする。条件等を整理したうえで参加意向の高かった事業者に対し、必要であれば再度ヒアリング調査を実施して提示した条件での参加の可能性を確認する。
▽事業収支計画(VFM算定)=①サウンディング調査で見込みのあった事業手法と費用負担で事業の収支計画を行う②PFI方式の場合はPFI法に基づいてVFMを算定する。
▽事業方式の決定=サウンディングや事業収支計画の結果を踏まえ、事業方式を決定して事業スキームを検討する。
▽報告書の作成。
【打合せ協議等】
▽検討委員会の開催支援=業務期間中2回の開催を予定。
▽関係機関協議=必要に応じ国・県・市などの関係各課と協議を実施。協議回数は4回程度。
▽業務打合せ=業務開始時・中間時4回・成果品納品時の計6回。