一般記事
新所長 細川晋さん 「地域のために笑顔で」
2024.5.31 近畿地方整備局
大和川上流では遊水地事業、中流では亀の瀬地すべり対策と、そのインフラツーリズム、下流では想定を上回る洪水に備えて、高規格堤防整備や賑わい事業を行っている。川西町の遊水地を、平時は広場として利用できないか検討中。また、普段から地域の方が災害に備えられるように、避難場所についての標識を設置するなど情報を発信している。「点として進めている事業をいずれは線に繋げて上下流一体となり、地域に波及できれば」と語った。
挨拶では、「Smile(スマイル)―となりに寄り添い、地域に寄り添う、大和川―一人ひとりに笑顔を、事務所に笑顔を、地域に笑顔を」と書いた紙を職員に配布。「疲れた時は疲れたと言えるようなをしているので、地域の方が大和川に愛着を持てるような仕組みをつくりたい」と笑みを浮かべた。
川上村にある大滝ダムの建設にあたったときは地域の方と話し、しっかりと理解してもらって事業を進める大事さを知った。木津川上流河川事務所で、名張川を改修するため用地買収に携わったときは、地域の方の協力を得るため奔走した。水管理・国土保全局防災課のときは災害復旧事業を担当。このときも地域の方と対面で話をし、事業を進めた。「自分のしている仕事が地域にとってどういうことになるか、最終的に地域の方が、良かったなと思えるようなことができるかどうかが根底にある」と話した。
座右の銘は上司から送ってもらった孫氏の言葉で「智信仁勇厳(ちしんじんゆうげん)」。「個人的には平凡でいいと思っている。その時と場合、人の捉え方によるが、少し上を向いて生きることだから」と話した。
大和高田市在住で、奥様、長男、次男と暮らす。通勤中はメールの確認や読書をし、一日の計画を立てる。出身は兵庫県西宮市。昭和48年3月生まれの51歳。
【略歴】平成9年4月に建設省近畿地方整備局に入省し、29年木津川上流河川事務所工務課長、31年河川部水害対策専門官、令和3年企画部建設専門官、4年水管理・国土保全局防災課企画専門官、6年4月現職。
(岡本)