一般記事
新所長 「風通しのよい」事務所に
2024.5.30 県土マネジメント部
五條土木事務所は所長室から全室が見渡せる。「事務所が一体となる風通しのよい、相談できる環境にしたい。上野地の工務第二課もできる限り様子を見に行きたい」と意気込む。
管轄地域は県の1/3を占める広さ。「道路が唯一の交通手段。老朽化対策など災害に強い道へ安全安心に力を」入れる。今年3月に阪本工区が開通した。「地元からはアクセスがよくなった」と感謝されたそうだ。
これからは新天辻工区の整備が中心になる。第1号トンネルは約5000㍍の長大な構造物。「本格的なトンネル本体工事へ向けて工事進入路の仮桟橋に着工する」見込み。「1・5車線化の国道425号線や高野天川線、阪本五條線、道路改良の下市宗桧線小古田工区、高野天川線中原工区にも取り組む」と力強い。
道路以外では「熊野川等の堆積土砂撤去、鍛冶屋谷の砂防堰堤、北股地区の急傾斜地崩壊対策事業も実施していく。紀の川の五條吉野線沿いの堤防嵩上げの概略設計を6年度に進めます」とした。
JR連続立体交差・街路事務所で携わった事業が思い出深い。奈良生駒線の電線共同溝を担当。「奈良市の職員との協働で用地交渉や工事に当たった。やり方は違うが、同じ方向を向いて仕事をした。いまでも付き合いがあります。道路整備がまちづくりに繋がった」と顔を和ませた。
好きな言葉は「人間万事塞翁が馬」、悪いこともあれば良いこともあると思っている。趣味は野球観戦、タイガースファンで甲子園へも行くという。50歳の手習いでバイクの免許(限定解除)を取得、400㏄に乗って楽しんでいる。昭和43年6月24日生まれの55歳、2歳で大阪市旭区から橿原市へ。娘さん二人と大和高田市在住。
【略歴】平成4年大阪市立大学工学部を卒業して県庁へ入庁し企画部開発局学研都市建設室、7年吉野土木事務所、11年五條土木事務所、14年都市計画課、17年JR連続立体交差・街路事務所、21年道路管理課調整員、26年五條土木事務所五條南・野迫川方面係長、27年中和土木事務所工務第一係長、29年高田土木事務所工務課長、31年郡山土木事務所計画調整課長、令和2年中和土木事務所主幹、4年平城宮跡事業推進室主幹、6年現職。(吹上)