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吉野町 庁舎分散型が多数意見 第5回新庁舎整備検討審議会【訂正】
2024.4.30 吉野町
吉野町は3月24日(日)に行われた「第5回吉野町行政サービスの変革・新庁舎整備検討審議会」の内容を公表した。事務局から第4回審議会について整理した論点が述べられ、その後、庁舎設置場所について議論された。第4回までは意見が多岐にわたっていたが、第5回では現庁舎における駐車場スペースの問題を軸に庁舎分散型の意見が多数挙がった。
現庁舎の利用者専用駐車スペースは約20台程度で、そのうち6台は前方に車両があると出られない。そのため実質、使用されているのは15台分。職員が通勤に使う車両は庁舎前の国道169号から吉野川の堤防を下ったところに並んで停められている。急傾斜の坂を上り、10分弱歩いて庁舎に到着する。水面が数㍍上昇すると車両が浸水する可能性があるため、洪水時やダムの放流時は、車で約10分の距離(約5㌔㍍)の吉野運動公園に停車し、マイクロバスで往復する手段をとっている。
同町の本庁舎は、昭和34年に竣工され、平成22年度の耐震診断の結果では強度不足が指摘されている。同審議会では災害時における行政機能についても話し合われたが、現状のままでは災害時に迅速な対応ができないことが考えられ、早急に方針を決定することが求められている。
話し合いでは、旧吉野小学校の運動場やプールの場所を庁舎移転先にする意見もあったが、既に3月、同小学校の跡地を民間活用することで議会の承認を得ているため、その予定はない。審議会事務局によると、意見として挙がった住民投票は今のところ考えておらず、市街化調整区域に位置する、旧吉野北小学校での庁舎整備は協議上、問題はないとしている。
第6回目は4月25日(木)午後2時に開催された。同審議会は全6回の予定だったが、延長を視野に入れ、第7回目を5月28日(火)で調整している。