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都市再生機構 集約と用途転換図る賃貸住宅 新たな住棟活用を検討 URリンケージに業務を委託
2024.3.22 独立行政法人
独立行政法人都市再生機構西日本支社は、管内の「集約」「用途転換」を図っていく賃貸住宅で住棟を住宅以外の新たな用途に転用することでまちづくりの推進に資する調査検討を令和6年度に行う。一般競争入札「令和5年度UR賃貸住宅の新たな住棟活用等調査検討業務」を3月11日に開札、URリンケージが1730万円(評価値44・3300)で落札し、業務を委託した。参加はURリンケージのみ。委託期間7年3月10日。担当はストック事業推進部事業推進課(電話06―4799―1179)。
平成30年12月に公表した「UR賃貸住宅ストック活用・再生ビジョン」では、持続可能で活力ある地域・まちづくりを推進するため、地方公共団体や民間事業者と連携して団地の役割・機能の多様化を図るまちづくりを進め、地域の価値と魅力を高めるものとしている。また、概ね管理開始から40年が経過する「ストック再生」類型の団地については「建替」「集約」「用途転換」「改善」の4つの手法を複合的・選択的に実施し、ストック再生を進めることとしている。
この業務では、支社管内のストック再生類型団地において「集約」「用途転換」を図っていく団地で、住棟を住宅以外の用途に転用することによる、安全・安心で持続可能で活力ある地域・まちづくりの推進に資する調査検討を行うことが目的。業務内容は次の通り。
【住棟活用の実現に向けた導入機能、条件等検討】
▽地域の価値・魅力向上に繋がる住棟活用方法の調査検討(事例調査及び事例先ヒアリング含む)=事例調査8事例、ヒアリング5事例程度(事例調査及びヒアリングにはそれぞれ1事例以上住棟活用した陸上養殖の参考となる事例を含める)。
▽次項で実施する事業者サウンディングを踏まえた住棟活用の事業スキーム・事業採算性・地域への効果(経済効果等)等の検討。
▽委託者の指示するエリアにおける基礎調査=上位計画・人口動向・周辺の土地利用や公共公益施設等の状況と周辺開発動向・賃貸需要動向・地価変動状況等及びこの調査を踏まえた住棟活用による地域の価値・魅力向上案のケーススタディ(モデル作成)の実施を2パターン程度。
▽委託者の指示するエリアにおいて住棟活用を実現するための都市計画変更及び用途変更に係る整理・検討(社内及び関係者向けのプレゼンテーション資料作成含む)。
【住棟を活用した事業提案、実施可能性などについての事業者サウンディングの実施】
▽事業者サウンディングの実施内容・項目等の検討・作成。
▽事業者サウンディングの実施=説明会等実施補助とサウンディング内容の整理など。
【住棟活用検討の1事例としての陸上養殖の継続】
▽委託者の指示する団地における陸上養殖の日常管理(エサの補充、水温、成長等データの確認、清掃作業など)及び生育物の販路検証。
▽陸上養殖報告書の作成作業=データ集計、陸上養殖運営体制の検証など。
▽陸上養殖を活用した団地・地域活性化に資するイベントの企画運営を2回程度。