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アリーナを統合新設へ 国スポで橿原公苑リニューアル

2024.1.12 県文化・教育・くらし創造部

 奈良県は、令和13年に開催を予定している第85回国民スポーツ大会・第30回全国障害者スポーツ大会に係る橿原公苑リニューアル整備について、想定総工事費約180億円を投じて第一と第二体育館を統合して新たなアリーナを新設するとともに武道場・弓道場を整備し、さらに野球場と陸上競技場を改修する―と公表した。
 また、橿原文化会館について主な機能を新アリーナに移管(展示機能は大和八木駅周辺で代替を検討)し、地域活性化に向けて用地の活用を関係機関と連携して検討する。
文化・教育・くらし創造部国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会準備室では現在、「橿原公苑施設整備等検討支援業務委託」を公募型プロポーザルによりパシフィックコンサルタンツ奈良事務所で進めている。会場のひとつである県営橿原公苑での施設仕様等の設定とその整備方法の検討及び整備イメージを作成するもの。委託期間3月22日。
 国スポ・全スポ奈良大会では、過度にイベント的なものとせず、スポーツをする人に良い環境を提供することに特化した、コンパクトな新たな大会のあり方を示すため、大会に向けては開催に必要な最小限の施設整備・改修を行う。また「大会後」を見据えて子どもから高齢者まで、障害のある人もない人も、多くの県民がさまざまなスポーツに取り組める環境を充実させる。各施設のリニューアルの方針は次の通り。
 【新たなアリーナと武道場】
 主な整備内容は①第一体育館と第二体育館を統合して新たなアリーナを新設するとともに、武道場・弓道場を整備②体操や武道など国スポ開催基準を満たすメインアリーナ・サブアリーナを配置する③競技床面積と観客席数及び大会運営に必要な会議室や控室等は各競技団体や利用者ニーズを踏まえて今後検討する④音楽イベント等スポーツ以外の利用が可能となるように関係団体や利用者ニーズを踏まえて多目的な利用ができるよう整備する。  
今後の検討事項は民間活力も含めた事業手法等。想定工事費約130億円。
 【野球場】
 主な改修内容は①バリアフリー化(車椅子スペースを増設等)②外野グラウンドの拡張(両翼93㍍→97㍍程度、中堅120㍍→122㍍程度)③防球ネットの新設・拡張(メインスタンド外周部分の新設等)④スコアボードの更新と外野人工芝の張替⑤グラウンド照明のLED化⑥メインスタンドの長寿命化と観客席の美装化⑦トイレと大会運営に必要な審判員室・更衣室・記者室など諸室の美装化等。想定工事費約20億円。
 【陸上競技場】
 主な改修内容は①バリアフリー化(車椅子スペースを増設等)②トラック・インフィールドを基礎から改修してリニューアル③多目的広場の練習用走路整備④競技場照明のLED化⑤メインスタンドの長寿命化と観客席の美装化⑥トイレと大会運営に必要な役員室・更衣室など諸室の美装化等。想定工事費約30億円。

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