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県奈良公園室 近鉄奈良駅周辺環境整備設計 オオバに業務を委託 周辺含め必要な機能と規模を

2023.11.30 県地域デザイン推進局

 奈良県県土マネジメント部地域デザイン推進局奈良公園室は、これまで近鉄奈良駅周辺整備について西口駅前広場と大宮通りの再整備の検討を既存駅前広場内で進めてきたが、対象を拡げて周辺地も含め、効果的で必要な機能と規模を令和5年度に再検討する。担当は奈良公園整備第二係(電話0742―27―8074)。
奈良土木事務所で指名競争入札「近鉄奈良駅周辺環境整備設計業務委託(近鉄奈良駅周辺の環境整備事業(都づくり))第繰290―委―3他号」を11月9日に開札、落札したオオバ奈良営業所(奈良市大宮町5―3―14不動ビル)に業務を委託した。業務場所は奈良市高天町他。委託期間6年3月22日。
近鉄奈良駅は「奈良公園」の最寄りターミナル駅であり年間の乗車人数は1000万人超と県内最多であることから、全国の前例等も参考に、既存駅前広場内だけでは手狭なことから対象に周辺地も含め、バスやタクシー等を中心に必要となる最適な機能と規模を検討するもの。
また、地域関係者・土地所有者・交通事業者等が一堂に会して近鉄奈良駅周辺の景観づくりや交通結節点としての駅前機能等について有識者を招いた勉強会を運営補助する支援も行う。
一般競争入札「近鉄奈良駅周辺環境整備設計業務委託(近鉄奈良駅周辺の環境整備事業(都づくり))第繰290―委―1他号」を5月11日に公告、7月6日に開札して委託することにしていたが。既存駅前広場内だけでなく、最適なあり方を検討するため、入札を中止した経緯がある。
近鉄奈良駅周辺は、平成27年1月に県と締結した「まちづくりに関する包括協定」における対象地区のひとつである、奈良公園周辺地区内に位置している。奈良公園周辺地区の課題として①バス便の乗換えの利便性が低い②近鉄奈良駅のターミナル機能が低い③駅前広場の動線が交錯④バリアフリー対策が不充分⑤駅出入口からバス停までの連続した屋根の未設置⑥沿道景観を阻害する屋外広告物等―を挙げている。
近鉄奈良駅周辺において、多くの人々が集う空間にふさわしい環境を創出するため、交通結節点としての移動環境を高めるとともに、駅の利用者が円滑に目的地に到着できるよう、交通情報・観光案内・店舗案内に係る情報をわかりやすく提供する必要がある。
県は、平成30年度にパシフィックコンサルタンツ奈良事務所で「近鉄奈良駅周辺地区整備構想策定業務委託(市町村とのまちづくり応援事業)第041―委―1号」を実施、駅端末交通の動線及び歩行者動線等の現況並びに近鉄奈良駅がターミナルとして抱える課題を基に、ターミナル機能及び景観の向上を目的とした、交通空間再整備のレイアウト図数案が作成。これを受けて奈良市が令和元年度に近鉄奈良駅周辺整備検討業務を昭和設計に委託して行っている。業務場所は東向中町外。業務概要は計画準備、現況の把握、イメージパースの作成、報告書作成・成果品の提出、打ち合わせ協議。
2年度には「近鉄奈良駅周辺環境整備検討業務委託(近鉄奈良駅歩道屋根の整備事業(防災・安全)(主プロ))第繰3―A01―081―委―1他号」で、道路利用状況等の調査・解析を行い、道路幅員構成の見直し(車線減と歩道拡幅)等を含めた歩道空間の再構築を検討した。
3年度は、「近鉄奈良駅周辺環境整備設計業務委託(近鉄奈良駅周辺の環境整備事業(都づくり)他)繰3―A01―081―委―2他号」により、駅前広場基本計画1式を行っている。
昨年度は、「近鉄奈良駅周辺環境整備設計業務委託(近鉄奈良駅周辺の環境整備事業(都づくり))290―委―2号」で環境整備設計を実施。2年度~4年度の業務はいずれも建設技術研究所奈良事務所が担当。(吹上)

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