奈良県県⼟マネジメント部道路建設課は、令和５年度新規調査路線２路線及び新規事業化路線３路線を決定した。奈良県道路整備基本計画に基づき新たに道路改築を行う路線について、市長村長から知事への要望等により道路整備の必要性を確認し、事業化に向けて新たに調査を進める路線（調査路線）を決定することとしている。また、事業化に当たっては道路事業の事業実施環境や関連事業の実現可能性及び財政状況や事業手法も踏まえ、優先度を判断する。
　【新規調査路線】
　▽主要地方道橋本五條線（五條市火打町～中町）＝延長約２・０㌔㍍。この道路整備により国道２４号及び京奈和自動車道と五條市阪合部地区などの相互アクセスの強化が図られることからまちづくりに資する道路整備となる、併せて国道３７１号（和歌山県橋本市）～国道１６８号（五條市）を繋ぐ、紀の川左岸の緊急輸送道路が強化されることや４年４月に沿道に認定こども園が開園していることから安全・安心を支える道路整備でもある。
　▽一般県道月瀬梅林山添線（奈良市月ヶ瀬嵩）＝延長約０・５㌔㍍。この道路整備によりすれ違いが困難である箇所が解消され、道路利用者の交通安全の確保や地域の利便性の向上等が図られることから安全・安心を支える道路整備となる。
　【新規事業化路線】
　▽国道３０９号（天川村北角）＝延長約０・７㌔㍍。観光客の滞在時間の向上及び宿泊者数の増加に向け、みたらい渓谷と洞川温泉街との周遊観光の拠点整備に引き続き取り組んでいく。用地買収や立木補償など事業実施に向けた協力を関係者と調整していく。今後、天川村が取り組む周遊観光の実現に向けて用地買収が完了次第、速やかに工事に着手する。
　▽一般県道橿原新庄線（御所市出屋敷～葛城市新村）＝延長約０・４㌔㍍。御所ＩＣ周辺での新たな広域工業系ゾーンを中心としたまちづくりの実現に向け、「まち」のゾーニングに引き続き連携して取り組んでいく。御所市と葛城市が用地買収など事業実施に向けた協力を関係者と調整していく。今後、４市（御所市、葛城市、大和高田市、橿原市）が取り組む御所ＩＣ周辺での新たな広域工業系ゾーンを中心としたまちづくりの実現に向けて用地買収が完了次第、速やかに工事に着手する。
　▽主要地方道吉野東吉野線（東吉野村小川）＝延長約２・１㌔㍍。交流・移住による「まち」の活性化の実現に向け、 「小川地区におけるまちづくり」に引き続き取り組むとともに、林業振興や民間投資による施設誘致に向けた検討に取り組んでいく。用地買収など事業実施に向けた協力を関係者と調整していく。今後、東吉野村が取り組む交流・移住による「まち」の活性化の実現等に向けて用地買収が完了次第、速やかに工事に着手する。